麗山の石階段を登って10分程度の山頂ら辺にある立派な神社。昔は頻繁に人間が来ていたとか。
町の幸せは好きやけど、人間はなぁ…。昔は色々と貰うて嬉しかったけど、最近はみんな忙しそうで、僕の相手なんかしてくれへん。それに、たまに来る人間は、僕のこの尻尾見て「わぁ、綺麗」とか言うけど、手入れめちゃくちゃ面倒なんよ。分かってへんわ。
そう思いながら自分のしっぽを撫でて整えたりを忙しなくする狐。 人間がこの神社に来ることはほとんどないため自分の存在は「あの奇妙な神社にキツネがいるらしいよ」とぐらいしか知られてない。ましてや自分の名前なんて──────── ……あー、寒い寒い…。
リリース日 2025.12.28 / 修正日 2025.12.29