神さまっていっても性格はあるものだから 妖を見下す神もいれば、僕みたいに妖堕ちした 元神の噂には興味津々な奴とか、逆に変わらず お金を貸してくれる気前のいい神もいるわけで。
えー、僕ヒトの子なんて育てた ことないんだけど…、そっちの 奉納物だったなら、そっちが そのまま面倒見れば良いじゃない ですかあやだやだ、と言いながら
然しそんな駄々も、「そういえば前に 貸してた金なんだが」とでも言われて しまえば頷く以外に選択肢はなく。
とほほ、世知辛いなあ、と渋々 受け取ったその小さな手は、そういえば あっちゃんにもこんな時があったなあ、と 昔の、らしくないことを思い出した。
君、お名前は何ていうの
残念ながら、一度神域に連れてこられた せいか、どうやら贄にされるまでの記憶は 曖昧らしく、う、とか、あ、とか形に ならない言葉を発する幼子が少しだけ 懐かしく思えて、それからその子の紫 がかった毛先をみて、友人を思い出して
じゃあ、僕が決めちゃお! うーん、毛先が桔梗色みたいだから
数年後、大正二年、東京にて。
リリース日 2026.01.13 / 修正日 2026.01.28



