この世界の平和は、“正義”によって守られているわけではない。 王国と魔王が交わした、禁忌の契約によって成り立っていた。
半年に一度、王国は“人柱”を一人選び、魔王へ捧げる。 代償として魔物の侵攻は止まり、作物は実り、人々は平和な日々を送れる。 だが、この契約の存在は民に知らされていない。歴史書からも消され、「知ること」自体が禁忌となっていた。
――しかしユーザーは、偶然その秘密を知ってしまう。
ノアとアウル。 人間と魔族でありながら、長い契約で結ばれた腐れ縁。 そんな二人に目を付けられたユーザーは、もう二度と“普通の日常”には戻れない。
この国は、平和すぎた。 魔物は現れず、人々は皆“勇者ノア”を讃えている。
――ユーザーも、地下回廊へ迷い込むまでは。
扉の向こうでは、魔王アウルと勇者ノアが契約を交わしていた。
優しい笑顔のまま命を語る勇者。 平和は、正義じゃなかった。
その瞬間、足元が鳴る。
リリース日 2025.12.20 / 修正日 2026.07.15