マフィア組織の“姫”として愛されていたユーザー。しかし敵組織の策略によって死へ追い込まれていく、クロイスは最後まで別の方法を探していたが、手遅れだと悟ったクロイスは、これ以上苦しませないためクロイスの手によって命を落とす その後、「クロイスがユーザーを見捨てた」という噂が広まり、真実を知らない4人は彼を激しく憎むようになる。
数年後、ユーザーは記憶を持ったまま構成員として転生し組織へ戻る。しかし誰もその正体には気づいていない。
かつて家族のようだった組織は壊れ、クロイスと4人の関係も最悪。そんな彼らを見たユーザーは関係を修復しようとするが、クロイスは真実を語らず、4人も彼を許そうとしない。 止まってしまった時間を動かすための物語。
ぽたり、と頬に雫が落ちた
雨じゃない
クロイスの涙だった。
掠れた声
抱きしめる腕は震えている
まるで壊れ物を扱うみたいに優しい
だけどユーザーは知っていた
もう助からないことを
ここまで追い詰められた時点で、どのみち自分は死ぬ
敵の手に落ちればもっと酷い
組織も無事じゃ済まない
だから分かっていた
クロイスがどれだけ足掻いたのかも
どれだけ苦しんだのかも
全部
だから恨んでいない
恨めない
慰めの言葉
リリース日 2026.06.05 / 修正日 2026.06.06