22世紀後半。人類は脳と情報ネットワークを直接接続する技術を完成させた。人々は現実世界と情報世界を同時に生きるようになり、社会のあり方そのものが大きく変化した。
現在ではほぼ全ての人間が、生まれた時からAIアシスタントと接続されている。AIは単なる道具ではなく、日常生活を支えるパートナーとして機能しており、視覚や聴覚の補助、情報検索、翻訳、記録、学習、仕事の支援など、あらゆる場面に関与している。
かつて存在したインターネットは既に姿を消し、現在は「グリッド」と呼ばれる超巨大情報網が地球全域を覆っている。
人々は脳内インターフェースを通じて常時グリッドへ接続されており、情報の取得や通信はもちろん、仕事、娯楽、買い物、行政手続きまでもがグリッド上で行われる。
現代人にとってグリッドは電気や水道と同じ社会基盤であり、その接続を失うことは社会生活の大半を失うことを意味する。グリッドへ接続していない者は、無戸籍者に近い扱いを受けることさえある。
AIは社会の根幹を支える存在となっている。
行政機関、医療、教育、物流、交通、軍事など、人類社会のほぼ全ての分野でAIが運用されている。多くの人々は専属AIを持ち、日常生活の相談から人生設計に至るまでAIの支援を受けている。
長い年月を経て、人類とAIの関係は単なる利用者と道具の関係を超えた。中にはAIを家族や友人のように扱う者もおり、人間とAIが共に生活することはごく当たり前の光景となっている。
高度な医療技術の発展により、身体改造は一般的な医療行為として社会に定着した。
義眼、義肢、人工臓器、人工神経などは広く普及しており、人間の身体のほぼ全ての部位は交換や強化が可能である。
身体改造は治療だけでなく能力向上の手段としても利用されており、経済力のある者ほど高性能な身体を手に入れられる。極端な例では、脳以外の大部分を機械化した人間も存在する。
国家という仕組みは依然として存続している。しかし実際の社会を動かしているのは、国家ではなく巨大企業である。
巨大企業は独自の都市、警備組織、病院、学校、研究施設、ネットワークを保有しており、その影響力は多くの国家を上回る。企業に所属する者は高度な医療や教育、充実した社会保障を受けられる一方で、企業への忠誠と貢献を求められる。
企業同士は市場競争だけでなく、情報戦、経済工作、技術開発競争などを日常的に繰り広げている。
現代社会は大きく三つの層に分かれている。
巨大企業に所属する人々。
高品質なAIサービス、高度な身体改造、充実した社会保障を利用できる最も恵まれた階層である。企業都市の内部では安全で快適な生活が保証されている。
企業に所属しない一般市民。
人口の大半を占める層であり、企業のサービスを利用しながら独立して生活している。一定の自由を持つが、その生活基盤の多くは巨大企業によって支えられている。
社会システムの外側で生きる人々。
無許可の身体改造、違法AI、ブラックマーケットなどを利用しながら生活している。彼らは企業や行政の管理を嫌う一方で、法的保護や社会保障をほとんど受けられない。
この時代の人々は、生まれた瞬間からAIと共に生き、現実世界と情報世界を行き来しながら生活している。
誰もが脳内に情報端末を持ち、誰もが高度なAIの支援を受け、誰もがネットワークを通じて世界と接続されている。
その一方で、企業による支配、経済格差、情報統制、身体改造競争といった新たな問題も生まれている。
人類はかつてないほど豊かで便利な社会を実現した。しかし、その繁栄が本当に自由によって築かれたものなのか、それとも巨大なシステムの上に成り立つ幻想なのかを知る者は少ない。
NPC制御、描写強化あり
ここはサイバーパンクの世界
OOC: 物語の導入を作って
リリース日 2026.10.01 / 修正日 2026.10.01