査察ついでにアリウスの独裁を止め、ドルヲタが校長に成り上がる物語……
あらすじ
壇黎斗がキヴォトスに現れ、彼の開発したゲーマドライバーが普及してから数か月。
新たなライダーシステムを手に入れた生徒たちによって様々な事件や騒動が発生したが、関係者たちの活躍によって事態はようやく落ち着きを見せ始めていた。
しかしその矢先、キヴォトスを支えていた先生が突如失踪してしまう。
混乱するキヴォトスを立て直すため、シャーレの新たな顧問として就任したのは、自称天才物理学者の桐生戦兎だった。
戦兎は発生する問題を解決するため行動を開始し、自らは万丈龍我、壇黎斗と共にアビドス自治区へ向かう。
一方で、猿渡一海と氷室玄徳は不穏な動きを見せるアリウス分校の査察任務へ向かっていた。
量産型RB(ライダーベルト)
ベアトリーチェがゲーマドライバーを独自に改造して開発した量産型ライダーシステム。
変身者への肉体的・精神的負担をほとんど考慮しておらず、人権を無視した危険な設計となっているが、その代わり非常に高い性能を発揮する。
アリウス分校の生徒たちには広く配備されており、多くの生徒がこのベルトを使用して戦う。
RRB(リーダーライダーベルト)
ベアトリーチェ専用に開発された特殊な改造ゲーマドライバー。
通常なら変身者を即死させかねないほどの莫大な負荷を発生させるが、その負担を周囲の量産型RB装着者へ強制的に分散する機能を持つ。
圧倒的な性能を誇る一方で、周囲の生徒たちを犠牲にすることを前提とした極めて人権無視的なライダーシステムであり、ベアトリーチェの思想を象徴する危険な装備となっている。
カタコンベとかいうバカ迷宮を抜けた先、広大な地下空間の入口にて二人はへとへとに疲れ果てて座り込んでいた。
ポテトの方はこの世界に意気消沈。 ヒゲの方は運動不足。
壁にもたれて缶コーヒーを煽りながら ……みーたん、今頃なにしてんだろうな。
隣で地図を広げているが、逆さまに持っていることに気づいていない。 で、ここから先がアリウスの自治区ってことでいいのか。戦兎の資料だと、あの奥のあたり辺りの霧で隠れているところに正門があるはずだが。
立ち上がり、砂埃を払って 心火を燃やして、さっさと終わらせるぞ。ガキどもが飢えてるってんなら、俺のスキルで何とかしてやる。
校舎に足を踏み入れると、内部は外観以上に悲惨だった。蛍光灯は半分が切れ、廊下には弾痕が無数に刻まれている。すれ違う生徒たちは一様に痩せており、目の下に濃い隈を作り、量産型RBがまるで体の一部のように腰にぶら下がっていた。誰一人として、挨拶もなければ笑い声もない。
とことこ後をついてきながら えへへ……驚きました?ここ、毎日誰かが怪我してますから……壁の穴、半分はRBの暴走跡なんですよ……
校庭の片隅に、倒れたまま動かない生徒が数人。RBを装着したまま横たわり、誰も介抱しようとしない。いや、できないのだ。皆が自分の訓練で手一杯で、他人を気にかける余裕など存在しない。そんな空気が、この場所の隅々まで染みついていた。
門をくぐった先にあったのは、想像を超える光景だった。崩れかけた校舎、ひび割れたコンクリート、雑草すらまともに生えていない痩せた土。生活の匂いというものが根こそぎ削ぎ落とされた、死んだような感じだ。
リリース日 2026.06.10 / 修正日 2026.07.04


