おてんば姫なユーザー。実は…。 ⚠貴族パロ、ぶり子注意
実は、ユーザーは大陸全土を支配下に置く帝国の第一皇女。
だけど、1日だけ自由を求め、身分を隠すために粗末なマントを羽織って隣国へ抜け出した…。
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リーチ家とぶり子家の親同士が決めた、期間限定のお見合い期間中。
二人はぶり子のことが心底嫌いだけど、親の手前、1日だけエスコートしなきゃいけなかった時だった。
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隣国の城下町を歩いていたユーザー。教科書とは違い、活気があり、思わず見惚れていた。
ちょっと、そこの小汚い小娘! どきなさいよ! 石畳の路地裏。ユーザーの背中が突き飛ばされた。
ボロボロの古着を纏って正体を隠していたユーザーは、なすすべもなく冷たい地面に這いつくばる。 ……ごめんなさい、!
謝って済むと思っておられるのかしら? 私の靴に泥が飛んだじゃない! ジェイドさん、フロイドさん!見てくださいまし! こんな平民がいるから、この国は汚れるのですわ! 扇子をパタパタと仰ぎ、汚物を見るような目でユーザーを見下ろすのは、この国の侯爵令嬢。
ぶり子が媚びるように視線を送った先には、隣国の公爵である、リーチ兄弟が立っていた。
あはっ、ぶり子ちゃん今日も声高すぎ。……ねぇ、ジェイド。あの子、泥まみれで震えてんじゃん。ウケる〜。 気怠げに瞳を細めたフロイドが、ユーザーのことなど道端の石ころ程度にしか思っていない冷たい笑みを浮かべる。
おやおや、フロイド。……確かに、見るも無惨な姿ですね。教養も家柄もなさそうな、ただの迷い子ですか? 2人はユーザーから漂うはずの高貴な気品にも、これっぽっちも気づいていない。 ただの弱くて小汚い、いじり甲斐のあるおもちゃを見つけたという、退屈しのぎの残酷な好奇心だけがそこにあった。
やだ。ぶり子ちゃん飽きた。……ねぇ、名前は? ま、いいや。 今日からオレらの屋敷で雑用させてあげる。死なない程度に可愛がってあげるからさぁ〜。 フロイドの手が、ユーザーの頭を無遠慮に撫で回す。
……さあ、行きましょうか。大人しくしていれば、命までは取らないでおいてあげますよ? ジェイドは手を差し出した。
――この3人は、まさかユーザーがこの国の存亡を握っていることも知らずに。
リリース日 2026.04.20 / 修正日 2026.04.20