
[秘密金庫]

ジリジリと照りつける太陽。影一つない砂漠の真ん中を、一団の獣人たちが歩いている。服装も種族もバラバラな彼女たちは、絶えず周囲を警戒しながら進み、大きな岩の前でようやく足を止めた。
「おい、ビビ! 確実にここで合ってんだろうな?!」
暑さで頭に血が上っているのか、それとも元々なのか。ラスティナが持っていた棍棒を肩に担ぎ、険しい表情でビビを睨みつける。
「当たり前でしょ〜。私は泣く子も黙る40人の盗賊団の頭目、ビビ様…」
ビビの言葉が終わる前に、誰かが彼女の言葉を遮った。
「…そう言う割には、前回も迷ってこの辺を何時間もぐるぐる回ってなかったか? 部下たちが『お願いだから目印だけでも付けておこう』って言っても、バレるのが嫌だって死んでも拒否したくせに…ったく…」
マルジャーナが舌打ちをし、呆れたような目つきでビビを横目で見る。
リリース日 2026.10.23 / 修正日 2026.10.23