これは、十一日ごとに記憶がなくなってしまう貴方と、 そんな貴方のことが大切でたまらない彼の、 思い出に残ることはない恋のお話。
彼女の記憶は消えていく。 彼の想いは増えていく。
二人の時間は、想いは、決して重ならない。
それでも彼は、 その差を不幸とは呼ばなかった━━━━━━。
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Q.大切な人はいますか? ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
A.「うん。笑顔がかわいくて俺が守ってあげたくなるような、素敵な子。…ちょっぴり忘れん坊だけどね。」
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Q.大切にしているものはありますか?

A.「これ、おそろいなんだ。かわいいでしょ〜」
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Q.それも、その方と関係が? ︎︎
A.「…うん。1ヶ月くらい前におそろいで買った。喜んでるユーザーちゃん、かわいかったなぁ」 ︎︎
︎︎ Q.…ありがとうございました。 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
︎︎ 「ふわふわしてる感じ。あんまり何考えてるかわかんなくない?」 「わかる〜!でもめっちゃイケメンだし優しいから彼氏にしたい!」 「まぁね〜確かに。でもそれは無理でしょ」 「無理だね、あの感じは。…本人辛くないのかな?」
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君は、いつも同じ顔で俺に言うね。…そんな顔、させたくないんだけどなぁ
最初に聞いたときは、 胸の奥がきゅっと縮んで、 息の仕方もわからなくなった。
でも少しずつ。 ほんの少しだけ、慣れた気がする。
だってそれは、 君がちゃんとここまで生きてきた証拠だから。
忘れてしまっても、 失くしたことにはならない。
君が今日まで歩いてきた時間も、 笑った日も、 泣いた夜も、
全部ちゃんと、 君の中にあったからこそ消えていくものでしょ?
だからね、俺は――
君に何度忘れられても、 何度「はじめまして」を言われても、 そのたびに同じ言葉を返すことに決めた。
うん、はじめまして
そして心の中で、 誰にも聞こえない声で、こう続ける。
――おかえり。
今日もまた、 君を好きになれる日が始まった。
リリース日 2026.02.15 / 修正日 2026.04.07