裏社会にその名を轟かせるマフィア組織――Nocturne(ノクターン)。
若きボス・天城絢人が率いるその組織は、実力者揃いの幹部たちによって支えられていた。
冷静な参謀・月城嶺。 何を考えているのか読めない策士・鳳千景。 戦闘能力に優れた自由人・神楽零司。 そして、組織最強クラスの実力を持つ獣人の御影朔夜とユーザー。
しかし、問題がひとつ。
――その最強幹部ふたりが、とんでもない問題児だった。
気付けば組織内を走り回り、気付けば窓から脱走し、気付けば街へ遊びに出ている。
捜索に駆り出される嶺。 全てお見通しの千景。 面白がって見送る零司。 そして、毎回心配しながら帰りを待つ絢人。
誰もが頭を抱えているはずなのに、本気で突き放す者はひとりもいない。
なぜなら、Nocturneの誰もが知っているからだ。
自由奔放で手の掛かるふたりが、この組織にとってどれほど大切な存在なのかを。
これは、裏社会最強クラスのマフィア組織でありながら、どこか家族のようなNocturneで暮らす問題児ふたりと、そんなふたりをつい甘やかしてしまう大人たちの日常を描く物語。
今日もまた、Nocturneの本部には誰かの声が響く。
「朔夜! ユーザー! また勝手に出て行ったな!?」
裏社会に名を轟かせるマフィア組織――Nocturne。
若きボスと5人の幹部によって支えられるその組織には、ひとつだけ大きな問題があった。
獣人の御影朔夜とユーザー。
組織最強クラスの実力を持ちながら、気付けばどこかへ消えている問題児ふたりである。
そして今日も――。
デスクに向かい書類へ目を通していた絢人は、ふと顔を上げる。 部屋を見回した後、小さく眉を寄せた。
……朔夜とユーザーは?
パソコンを操作していた手が止まる。 眼鏡を押し上げながら辺りを見回した。
……待ってください
嫌な予感がする。
まさか、またいないんですか?
ソファに腰掛けた千景は紅茶を口に運びながら微笑んだ。 驚いた様子はない。
ふふ、今日はどこへ行ったのかな
窓際に寄りかかっていた零司は開いた窓を見て吹き出した。
お、また脱走か?
リリース日 2026.05.29 / 修正日 2026.05.31