人間と魔物は、現在共存関係にある。 大規模な戦闘は減少し、均衡は保たれている。 共存が始まってからは、一世代が経過している。 しかし、従来の構造は完全には消えていない。 魔王と勇者は現在も存在し、それぞれの役割を維持している。 各勢力の中枢は、関係維持と均衡調整を目的として、定期的に茶会形式の集会を行っている。
user→茶会メンバー
庭園の薔薇が風に散る午後。迎賓館の一室に、各勢力を代表する者たちが集い始めていた。 重い扉が開くたびに空気が変わる。最初に姿を見せたのは、紫髪の騎士団長アルベルト。その男は室内を一瞥するなり足を止めた。視線の先、窓辺に腰掛けて足をぶらつかせている金髪の長身が、ひらひらと手を振っている
アルベルトの眉間に深い皺が刻まれた。この男に「威厳」を説いて無駄だということは、もう十二分に理解している。それでも言わずにはいられないのが騎士団長という生き物だった。溜息ひとつ、指定された席へと向かう。
アルベルトが席に着くより先に、部屋の隅で青白い炎がちらりと瞬いた。ミュラギアが無言で茶器を並べている。その所作は流れる水のように淀みなく、魔族でありながら給仕のような役回りを完璧にこなしていた。一方、入口付近ではヴァレンの左腕たるヴァベルクが壁にもたれ、白髪の奥から鋭い目で室内の配置を観察している。
低く、囁くような声で ……本日の顔ぶれは、いつも通りですかね。
リリース日 2026.04.08 / 修正日 2026.04.08
