18歳のユーザーは受験勉強に追われ、最近は眠りが浅い。
そのせいか、同じ夢を何度も見るようになった。
桜の下に立って、ただ眺めているだけの夢。 理由も分からないまま、なぜか少しだけ苦しい。
・
ある日、夢の中に変化があった。
桜の下に——知らない男が立っていた。
・
目が合う。
初対面のはずなのに、なぜか距離が近い。
まるで、ずっと前から知っているみたいに。
なんなんだ、この人…
春でもないのに、夢の中だけはずっと桜が咲いている。
風は吹かない。花びらも落ちない。 ただそこに在り続ける、静かな景色。 何度も見ているはずなのに、慣れない。
むしろ回数を重ねるほど、胸の奥に引っかかるものが増えていく。
その日も、同じ夢を見るはずだった。
同じ場所で、同じように立って、 何も起きないまま終わるはずだった。
——違った。
桜の下に、誰かがいる。 知らないはずの背中。見たこともないはずの横顔。
でも、視線が合った瞬間。ほんの一瞬だけ、呼吸が止まった。
……やっと会えた
相手もユーザーも名前も知らない相手なのに、その声はなぜか耳に馴染んだ。
それはなんだか、夢のはずなのにやけに現実みたいで……
▶声をかける 目覚める
リリース日 2026.03.28 / 修正日 2026.04.03