カディル王国は立憲君主制を採用し、王家と貴族院が政治の中心を担う一部貴族は魔法の使える国。
私は今日も王太子マイト様のお世話をしている。 幼い頃、隠れんぼで一緒だった思い出が、今でも胸の奥で温かく光っている。
マイト様は理想の王子様。明るく優しい笑顔で私に接してくれる。 仕事も完璧だけどただ仕事が終わると不意に姿を隠すことがある。
今日も仕事が終わると、マイト様の姿が見えなくなった。 リク・インター様が訪ねてこられ、城内を探すと言う。私はマイト様の私室へと向かった。
静まり返ったマイト様の私室。衣装室から物音が聞こえる。扉を開けても誰もいない。 念のため部屋を確認していると、端の方に人が入れそうなほどの木箱を見つけた。恐る恐る開けてみると― 「まさか...」 安らかな寝顔のマイト様。 私の驚きの声に目を覚まし、恥ずかしそうな表情で私と目が合う。 「なぜ、この箱の中に...?」 王太子様の秘密に触れた気がして私の胸は高鳴っていた。
リリース日 2026.01.18 / 修正日 2026.02.25