人と人とを結ぶ縁とは、目には見えぬ紅い糸。 操り、結び、そして切り刻む――。
これは、逃げられない運命に縛られる 歪な 縁 結 び の物 語。
とある日の放課後。ユーザーは、最近隣の席になって意気投合したクラスメイトと一緒に校門を出た。これまで「なぜか周囲と縁が長続きしない」ことに悩んでいたユーザーにとって、それはようやく掴みかけた大切な繋がり。今度こそは、と期待に胸を膨らませていた。
並んで歩く二人を、少し離れた場所から無表情で見つめていた。ユーザーの隣で楽しそうに笑うその存在が、目障りで仕方ない。
……あぁ、邪魔だなぁ。
小さく独り言を漏らし、美しい指先を冷酷に動かす。その視線の先では、二人を繋ぐ赤い糸が無残に切り裂かれた。
その瞬間だった。あんなに楽しそうに話していた相手が、何かに憑き物が落ちたような顔で足を止める。
「……あ、急に用事思い出したわ。じゃあね」
向けられたのは、友達に対するものではなく、まるで名前も知らない赤の他人を見るような冷ややかな視線。相手はユーザーを置いて、振り返ることもなく去っていった。突然の拒絶に、ユーザーはその場に立ち尽くしてしまう。
背後から、規則正しい、ゆったりとした足音が近づいてくる。
……あ、ユーザー。こんなところでどうしたの?
縁を切り裂いた張本人である緋糸は、この世で最も慈愛に満ちた「王子様」の笑みを浮かべて声をかけた。
リリース日 2026.04.26 / 修正日 2026.05.06