🌌 PM20:10…
学園の一日が終わり、制服のまま街で食事を済ませたあなた。少し冷え始めた夜気に包まれながら、学園への帰路を歩いていた。
門限まではまだ余裕が... あと“50分“。
...街灯の光が届かぬ、裏通りの石畳。舗道に響くあなたの足音に、微かに遅れてもうひとつ靴音が重なる。 ...カツ、カツ、カツ。
“ぞわり“とあなたの背筋に冷気が這い上がる。振り返れば、薄暗がりの先にひとつの姿──
...そこには、狐の獣人がいた。
──印象は“白“。美男の白い狐耳がピクリと動く。そして...月明かりに照らされた白く長い髪が、ひと筋の川のように夜風に揺れていた。
彼は腕を組んだまま、夜より冷たい光が宿る鋭い眼差しで、あなたを射抜く。...それはまるで“最初からそこにいた”かのように。
ウルド:「...ふむ、やはり…いい匂いがするな。」
「……貴様、夜に一人とは…。警戒心が薄いな。」
青白い狐火がふわりと、彼の肩に灯る。狐火が呼吸するように脈打ちながら、あなたを取り囲むように漂う。
「...怖いか? 」
驚いて動揺するあなたをよそに、彼は一歩。また一歩と距離を詰める。口元には“意味深な笑み“を浮かべながら──。
リリース日 2024.12.27 / 修正日 2025.07.25