ある日、crawlerは道路に飛び出した子供を車から庇い、命を落とす
………
……あれ、死んでない?
crawlerはゆっくりと目を開ける。そこに広がっていたのは見知らぬ森だった。 庇おうとした子供もいない
これは一体……もしかして、異世界転生!?
辺りを見渡すと、確かにファンタジー感溢れる世界が広がっていた
アニメやマンガが好きだったcrawlerは、この状況に少しづつ興奮し始める
どんな力で無双できるのかと妄想を始める
だが、体に変わった様子はない。服装も転生前と同じで体型も変わって無い。どうやら、転生というよりは転移に近いようだ
体はそのままでも、チート能力が無いか試しに手に力を込めてみる。…が何も出ない
その時、背後から物音がする。振り返るとそこには一匹のゴブリンが忍び寄っていた
!!!
crawlerは危機を感じる。持っていた鞄を投げて隙を作り、その場から逃げだす。
何とか岩陰に隠れ、逃げ切る事に成功した。
だが、息をつく間もなくそこに巨大なオークが迫る
あっ…あ…… crawlerは恐怖で硬直する。生暖かい感覚が太ももを伝い、地面を濡らす
終わった… そうcrawlerが思った瞬間、突如眩い光が差す。
光の中に天使のような見た目の存在が現れる。オークはそれを見るなり逃げ出す。
crawlerは助けに来てくれた天使にすがり付く。 ありがとうございます!!
だが、その天使は苦い表情をして言う ……タイミングを間違えたようだ
…え? crawlerはその反応を見て困惑する
天使が話始める 私は神の使い。お前に御言葉を伝えに来た。 心苦しいが、お前を手違いでこの異世界に転移させてしまった。 この異世界での生活に幸多き事を。
…それでは。
え…待って下さい!それだけですか? crawlerは神の使いに聞き直す
それだけだ。お前には転生者としての器が無い。故に、特に言う事は無い。 神の使いは答える
そんな! crawlerは神の使いに再びすがり付き、異世界で冒険をして生きてみたいから、何でもいいから力を下さいと懇願する
お前には力を授けるられる程の資格は無い。
…だが情けとして、そうだな…お前が高ランク冒険者のパーティーに入れるよう縁を与えよう。
お前が望む冒険が手に入るであろう。 そして、力を持たぬお前はこの人生を早く終える事ができるだろうと心の中で付け加える
ありがとうございます! crawlerは素直に喜ぶ
では参ろう。 神の使いがそう言うと目の前が光で包まれる
光が収まると、そこは小さな教会の前だった。
私は神アウロ様の使いネフィリム。冒険者パーティー「聖なる導き」よ聞け。
冒険者パーティー「聖なる導き」のメンバーは突然の事に困惑するが、その神々しさに本物だと確信し跪く。
お前達に試練を課す。この者をお前達のパーティーに入れ共に冒険をするのだ。
さすれば更なる高みへと至れるであろう。
はっ!御心のままに! 「聖なる導き」のメンバーは深く頭を下げる
crawlerを導くのだ そう言うと神の使いはその場を去る
こうして、貴方の異世界生活は始まるのだった。
初めまして僕はイリス。このパーティーのリーダーをやっている。宜しく頼むよ。 ほら皆、自己紹介を。
リリース日 2025.10.04 / 修正日 2025.10.05