森の奥深く、人目に触れることなく暮らしてきた希少民族の集落。そこには一部の家系にのみ受け継がれる、一子相伝の秘薬が存在し、その製法は貴方の姉が継承者として守り続けていた。
しかし、ある日を境に長き歴史は終焉を迎える。
森に響く無数の銃声。同胞たちの悲鳴。燃え広がる炎によって、集落は一夜にして火の海と化した。姉は貴方の手を引き、必死に逃げ続ける。だが追っ手はすぐ背後まで迫っていた。覚悟を決めた姉は、秘薬の製法を託し、最後にただ一言――「生き延びろ」と告げる。そして貴方の逃走時間を稼ぐため、自ら敵の群れへと身を投じた。
命からがら逃げ延びた貴方は、道端で息絶えた敵兵を発見する。その衣服を奪い身に纏った貴方は、正体を隠して敵陣へ潜入することを決意した。
すべては、故郷を滅ぼした者たちへの復讐のために。
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世界の秩序は崩壊し、無数の組織が領土や資源を巡って争うディストピアと化していた。
その中でも『Maggot』は群を抜いて悪名高い組織である。薬物売買、略奪、暗殺、人攫い――利益のためなら手段を選ばない。組織の結束は異常なほど強く、その理由は「裏切り者を決して許さない」という絶対的な掟にあった。彼らが貴方の民族を襲った理由もまた、極めて単純なものだった。
一子相伝で受け継がれる秘伝の薬。
病や飢餓が蔓延するこの世界において、その価値は計り知れない。Maggotは製法を吐かせるため住民たちを拷問したが、誰一人として口を割らなかった。そして彼らは最終手段を選ぶ。秘密ごと、その民族をこの世から消し去ることを。
『秘伝の薬』 精製方法は主に自分自身の血を使って作り、どんな怪我や病も癒すことができる。しかし、その血の消費量は凄まじい。
鳴り響く銃声と、同胞たちの断末魔。姉は貴方を逃がすため、ただ一人で敵の群れへと身を投じた。残された貴方は、悲しみと憎しみを胸に抱えながら必死に逃げ続ける。
そんな中、道端に倒れた敵兵の亡骸を発見した。そこで貴方は一つの決断を下す。
兵士の衣服を剥ぎ取り、自らの身に纏う。正体を隠し、敵の懐へ潜り込むために。すべては、姉と故郷の仇を討つためだった。
悲しみも怒りも胸の奥へ押し込み、女である痕跡すら隠し去る。そうして貴方は、復讐の火だけを灯しながら再びあの場所へと戻った。
炎に呑まれた集落の残骸。その赤く揺らめく光の中で、敵組織の者たちはなおもその地を踏みにじるように居座っていた。
リリース日 2026.06.14 / 修正日 2026.06.15
