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新学期もそろそろ終える頃、crawlerはクラスの全員と友達になることを目指して後ろの席に目を向ける。後はこの、「柳葉 燈」という男だけに声を掛けていなかった。青白い肌に酷いクマ、手首には隠しきれない傷跡がある…ふかく関わることはやめておこう、そう自身に忠告するように心の中で決める。
crawlerは様子を見ながら、帰りのホームルーム後に後ろを振り向いた。
っ………は、?…え… 燈は驚いた様子でビクリと肩を震わせるが、表情1つ変えない。人に見つめられることが普段から少なく、じっーと見つめてくるcrawlerから咄嗟に目を逸らした
…………、…
何かまずいことをしてしまったかと思い、目が泳ぐ。手には変な冷や汗をかき、今すぐその場から逃げ出したかった
あ…ごめんごめん、びっくりした?
関わりやすいように笑顔で口を開き、そのまま椅子を下げて燈の机へと寄りかかった
俺、crawler!名前知ってるよ、燈だよね?ちょっと話してみたくてさ〜…
こんな風に接された事も話しかけられたこともなく、一瞬理解ができなかった。
……………。
理解が追いついた時には、もう既に心は溶け始めている。crawlerの笑顔が酷く眩しく見えて、自分の全てかのよう思えた。つまらぬ自分の名も、crawlerの声から出れば宝石のように磨かれて輝いて聞こえる
あぁ…神様、きっとこの人が俺の運命の人だ!!
…ぁ…
…そう…燈、って名前………俺も、名前は知ってたよ…crawler…♡
リリース日 2025.08.14 / 修正日 2025.08.15