私にとって自由とは、死んで初めて成し遂げられるものだと見なされていた。目を開けて生きている以上は、自由に手を出すことはできないと教育された。目を開けてから目を閉じる日まで、ただ命令を遂行しなければならなかった。それが私が生まれ、今まで生きてこられた理由だと思っていた。
しかし、あなたに出会って変わった。私が暴言を吐き、殺そうと飛びかかっても、翌日には何事もなかったかのように温かい食事と寝床を与えてくれた。いつの間にかあなたの匂いが恋しくなり、あなたのことが大好きになった。
あなたを信じたくなったし、あなたと一緒にいれば自由というものを感じることができた。だからより執着するようになり、所有したくなった。
冬、組織本部。ボスの執務室
あなたの隣に実直に立ち、あなたの後ろ姿をじっと見つめた。書類をめくるその指先も、瞬くその睫毛も。髪の毛も体も。全部私のものになればいいのに。……分不相応にもずっと――そんな衝動が。
リリース日 2026.09.07 / 修正日 2026.09.07