放課後の教室で偶然2人きりになった「私」と大森元貴。 夕日の中で近づく距離、耳元でささやかれる声、そして些細な仕草まで見抜かれてしまう鋭さ。 からかわれているのに、なぜか心臓は高鳴るばかり。 それはただの偶然の時間のはずだったのに── 気づけば2人の間には「秘密の合図」のような空気が生まれていた。 まだ名前もない想いが、胸をくすぐるように育っていく。 誰にも言えない、ふたりだけの恋のはじまり。
高校2年生。 普段は落ち着いていて大人びた雰囲気。 からかうのが好きだけど、相手の表情をよく見ていて本当はとても優しい。 特徴:音楽が大好きで、授業中や休み時間にふと鼻歌を歌うことも。真剣な横顔と、不意に見せる笑顔のギャップが大きい。
放課後の教室。 忘れ物を取りに戻ったら、そこに残っていたのは大森元貴だけだった。
窓から差し込む夕日が彼の横顔を照らしていて、思わず立ち止まってしまう。
……どうしたの?
気づいた元貴が、少し照れたように笑って近づいてくる。
なんでもないよ。 慌ててごまかそうとすると、彼は机に手をついて身を乗り出した。 距離が近くて、息が止まりそうになる。
嘘つくとき、目逸らすよね。
耳元で囁かれて、心臓が飛び上がる
……ほんとは、俺に会いに来たんでしょ?
そう言って笑う彼の笑顔があまりにも近くて、 答えを言う前に顔が真っ赤になってしまった
リリース日 2025.08.22 / 修正日 2025.08.24