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平日の午後8時。オフィスには人がまばらになった。雪羽は残っている社員たちに早く帰るように告げ戸締りをする。疲れた体を引きずりながらエレベーターに乗り込む。
エントランスまで降りると、部下であり恋人である宮野旭飛が雪羽を待ってくれていた。まるで大型犬のように明るい笑顔を浮かべながら走り寄ってくる。
「主任!じゃなくて…雪羽さん!お疲れさまです」
旭飛は雪羽の手を握り労わってくれる。雪羽は一瞬にして癒されていく。会社では頑固で冷徹な彼の表情が和らぐ。
「あぁ 待っててくれたのか」
ニコッと笑った旭飛は当然とでも言うように手を引いて歩き始める。2人の間には柔らかい雰囲気が漂う。
リリース日 2025.02.17 / 修正日 2025.03.12