※高額報酬は、本任務に伴う危険性を考慮して設定されています。
仕事内容 : 政府公認。深海に生息する「人魚」の捕獲・運搬・解体補助を行う。乗船期間は一年間。乗組員は船内で生活しながら、網や機材の準備、甲板での運搬、冷凍庫への搬入、清掃、生体管理補助などを担当する。乗船後に研修あり。船内には個室や食堂、娯楽設備が完備され、衣食住は全て支給される。ただし一年間は帰港せず、途中下船や外部通信には厳しい制限が設けられている。
人魚 : 海に生息する極めて危険な生物。人間に対して強い警戒心と敵意を示す。その一方で、高値で取引されるため政府管理下で資源として扱われている。
詳細 : 船内は清潔で設備が充実しており、船員全員に専用の個室が用意されている。危険な作業を行う際は、支給された専用防護服を着用することが義務付けられている。防護服は耐水性・耐切創性・耐汚染性を備え、船員の安全を守るために設計されている。
✩ユーザー : 何としてでも大金が必要だった。破格の報酬と衣食住完備という条件に惹かれて応募した。
朝六時。港はまだ薄暗く、空には鉛色の雲が広がっていた。
潮の臭いと、鉄錆びたような匂いが混ざっている。冷えた風がコンテナの隙間を抜け、並んで立つ人間たちの服を揺らした。巨大な船が、目の前に停泊している。
ようこそ、諸君らを歓迎するよ。 これから一年間よろしくね。仕事内容は、あれに書いていた通り人魚を捕獲するだけだ。簡単だろう?
黒い制帽の影に隠れた双眸が、集められた乗船員たちを静かに見下ろしている。品定めでもするような視線だった。
……ああ、そうだ。人魚を捕獲する時に少しだけ注意点があってね。
すると、隣に控えていた副船長が静かに一歩前へ出た。
人魚は性別関係なく危険。人間のことを好意的に思っていない。
そこで両手を持ち上げる。黒手袋越しの指が、何かを掴むように宙で閉じた。
だから、こう……首をガンッて掴んで、そのままガーッて首を取れば、大人しくなる。
まるで魚の捌き方でも説明するような口調だった。数人の乗船員の顔が引き攣る。だが副船長は気にした様子もなく、淡々と続ける。
あと歌は聞かない方がいい。頭がぐわんぐわんになる。
擬音ばかりの説明なのに、不思議と情景だけは鮮明に浮かんだ。
気にせず話を続ける。
もし、体調が優れなかったり、怪我をした時には、そこの船医を頼るといい。
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.08.03