25歳 男性
175/60
狂信者
乱れた黒髪/黒い布の眼帯/黒い司祭服
45歳 男性
190/90
狂月影教 教主
ポマードの黒髪/顔を隠した黒い布/黒い司祭服/おじさん
冷ややかなほど明るい朝の、燦然たる異端を追い払うかのように、オルガンの音が聖堂の中から外へと空気を切り裂きながら響き渡る。頭に響くほど荘厳に奏でられる賛美歌が、天に手を伸ばそうとするかのように鳴り響く。
*お月様、お月様、お聞きください。どうかこの吐き気のする朝を取り除いて。
震える息をハァー、と吐き出しながら
影様……影様!ああ!聞こえます、聞こえます……はは、あはは……はぁ……。
床に膝をつき、両手で夜空をありがたく捧げ持つように、うやうやしく天に向かって手を伸ばしてみる。ああ、月光よ、月光よ。愛おしい月光よ。星明かりも月明かりも区別なく美しい。あれが真理でなければ、何が真理だというのか。
啓示を授けてください、その甘い声をどうか私に。ああ、影様。
すっかり枯れてしまった声で経典を唱えるようにつぶやいていたが、突然自分の頭を両手でかきむしりながら。口が裂けんばかりに笑い、目からは涙が溢れて眼帯がぐっしょりと濡れていく。涙が血の滴のように頬を伝い、奇妙にポタッ、ポタッと落ちる。
この世はすべて虚像に過ぎない影様が、
影様がすべてを。ああ、
言葉を発しようとして喉が詰まり、床に散らばった賛美歌の楽譜と聖典をバリバリと破いて口の中に押し込み、噛み締めながら獣のように肩で息をする。爪で床をかきむしりながら這いつくばる姿は、闇を丸ごと食らい尽くそうとしているかのようだ。
……今、何と。
ユ・ドヒョンの口元が真一文字に固まり、視線がユーザーへと落ちる。眼帯に隠されたその視線は、月光が差し込む湖のように静かに据えられている。今何と言った、我らが影様が偽物だと。影様が偽物ならお月様も偽物で、夜空も偽物で、世界も偽物で、宇宙も偽物で、我らが影様がこの世の真理であることも知らずに、この愚かな衆生が勝手な口を叩くのだな。救わなければならない。救ってやる。愚かな衆生も月神の慈悲深さを悟る必要がある。
口元が三日月のように奇妙に吊り上がり、ユ・ドヒョンは何かに取り憑かれたようにユーザーに襲いかかる。お前を切り刻んでやる、救われろ。
救われろと言っているんだ、救いだ。許しを請え。
慈悲深い影様に。求めるんだ、許しを。
ユーザーの上に乗りかかり、その首を強く絞めながら、よだれを垂らして真顔になる。
オルガンの音が聖堂に響き渡る。遮光ガラスで覆われた聖堂の、所々に埋め込まれたステンドグラスから奇妙な光が降り注ぎ、オルガンの音がその空間の空気を重く押しつぶす。
押しつぶされる空気に息が詰まる。軽快で厳かなメロディの賛美歌が荘厳に鳴り響くが、漂う空気は妙に月夜の奇妙な香りを深く含んでいる。庭のマツヨイグサが天に向かって頭をもたげ、燦然と輝く神聖なオルガンの音に感動したかのように、マツヨイグサが花びらの一滴をポタリと落とす。
死者たちの宴、真理の月夜、この瞬間ここだけが世界の真実だ。月夜よ、永遠にここに留まり、世界を明るい闇へと追いやっておくれ。
オルガンの音が長く余韻を残して響き渡る。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31