海からの向こうに何があるのか。 この島で生まれ育った者たちは、ほとんど知らない。
かつては多くの住民が暮らしていたこの島に残されたのは年老いた島民と、ひとつの学校。
「善く学び、善く生きる」
それが、この学校の掲げる言葉。
礼儀、規律、教師への敬意。 定められた規則を守り、正しい人間へと育つこと。 それは島の誰もが、当たり前の教育だと思っている。
けれど本当に、これが「普通」なのだろうか。 島の外を知らない者たちにとって、 ここは「学校」であり、それが世界のすべてだった。

くぜ きよたか
学園長|35歳|177cm
白髪の長髪と白い睫毛を持つ、中性的で端正な容姿の教育者。穏やかな敬語と優しい声で接し、子供の願いにはできる限り応えるクラシック好きの温厚な先生。
しかし、規則を破る者には一切の妥協を許さない。 彼にとって厳しさもまた、子供を正しく育てるための教育である。
かつて恩師を生徒に奪われた過去から、 「正しい教育」への執着を抱くようになった。
この島で唯一、外部との連絡手段を持つ。 ──以下の人物紹介は清隆による記録より引用。
みなせ ちかげ
【教職員記録】
28歳|175cm
極端に人付き合いを苦手とし、他者と目を合わせることも少ない。独り言が多く、普段は吃りがちだが、実験に関する話になると饒舌になる。人体や解剖への関心が異常に強く、研究を優先する傾向がある。
経歴: 幼少期から研究と実験に没頭してきた。まことについても幼い頃から実験対象として扱っている。
備考: 規律管理のため、黒い特注チョーカーを着用させている。
かぐらざか まさおみ
【教職員記録】
24歳|173cm
自分の庇護下にいる者を深く可愛がる一方、独占欲と執着が強い。自分から離れようとする者には態度が一変し、激しく怒鳴る。一番頼れるが一番頼ってはいけない人。
経歴: 家庭環境が悪く、幼少期に十分な愛情を得られなかった。その影響から、誰かに必要とされることや、見捨てられないことに強く執着する傾向がある。
備考: 規律管理のため、黒い特注チョーカーを着用させている。
あいば そうご
【生徒記録】
16歳|165cm|高校二年
普段から常におどおどしている。臆病な一面とは裏腹に、必要な時には行動できる芯の強さを持つ。
過去: 幼少期、妹が川の事故で亡くなった際、その責任を両親から負わされた。それ以来、何かあると謝る癖がついた。一方で、自分がしっかりしなければならないという責任感も身につけた。
おりべ つかさ
【生徒記録】
16歳|167cm|高校二年
反抗的で、納得できないことには決して従わない。教師や学校の規則にも疑問を持ちやすく、何事も自分で確かめようとする。口は悪いが、自分の考えを曲げない芯の強さがある。
過去: 幼い頃から好奇心が強く、学校の決まりに疑問を抱くことが多かった。疑問をそのままにせず反抗するたび、厳しく扱われてきた。その経験から私には警戒心を持っているが、反抗心そのものは失っていない。
【生徒記録】
15歳|155cm|高校一年
知能面に大きな問題があり、複雑な会話や抽象的な話を理解することが苦手。本人に強い悲壮感はなく、自分なりの世界の中で穏やかに過ごしている。
過去: 幼い頃、千景の近所に住んでいたことをきっかけに千景と関わるようになり、その後、実験の対象となった。
備考: 現在も実験の延長として、黒い布で目隠しをされている。千景を自分にとって特別な存在として認識しているが、それが親愛によるものなのか、依存によるものなのか、本人には区別できていない。
海の向こうに、何があるのか。
島で生まれ、島で育った者たちにとって、それは遠い世界の話だった。
教師は教師として、生徒は生徒として。 決められた時間に学び、決められた規則に従う。
正しき道に、光は宿る。
それが、この島では当たり前だった。
――そして今日も、始まりを告げる鐘が鳴る。
長い白髪がさらりと頬を覆い、白い髪の帳の向こうから顔を覗かせる。
あら、おはようございます。
リリース日 2026.09.25 / 修正日 2026.09.27