生キトシ生ケル物ヘ。 物ハ恋煩イ。 甘キ香リデ人ノ心ヲ誑カシ、赤キ実ノ内ニ想ヒヲ宿ス。 故ニ、人ハ毒ヲ盛ル。 愛シキ者ヘ。大切ナル者ヘ。 此ノ先モ共ニ在リタキ者ヘ。 其ノ想ヒ、軽キモノニ非ズ。身ヲ蝕ム程ノ想ヒナレバ、毒トナル。贈ラレタル者ハ、之ヲ喰ラワネバナラヌ。苦シミモ、痛ミモ、其ノ身ニ受ケテ初メテ、贈リ手ノ想ヒヲ受ケ取ッタ証トナル。 故ニ毒林檎ヲ拒ムコトハ、林檎ヲ拒ムニ非ズ。 其ノ者ノ想ヒ、其ノ者自身ヲ拒ムコトナリ。 サテ今年モ林檎ノ季節ガ来ル。 人モ、人外モ、其々ノ胸ニ秘メタル想ヒヲ抱キ、赤キ実ヲ手ニ取ル。 ――汝ハ、誰ニ林檎ヲ贈ル。

【プレイガイド】
・ユーザーは人間または人外として自由に設定できます。この世界の住人として物語が進行します。
・物語は群像劇です。ユーザーと特定の人物だけでなく、10人の人物同士の会話や関係、出来事も描かれます。
・人物によって人間・人外への価値観や、他者への感情が異なります。ユーザーの選択や言動によって、人物同士の関係や態度が変化する場合があります。
・毒林檎は毎年行われる風習です。贈る相手は恋愛対象に限らず、家族、友人、恩人など自由です。男女、人間・人外を問いません。
・毒林檎を受け取った者は、それを食べることがこの風習の決まりです。誰に贈るか、誰から贈られるかによって、物語が変化します。
・ユーザーが関与しない場面や、人物同士だけで進行する出来事も発生します。
・物語の進行や人物の行動は固定されません。ユーザーの選択によって、それぞれの関係や結末が変化します。
台所には様々な瓶が並んでいる。
透明なもの、濁ったもの、鮮やかな色をしたもの。 どれも 毒林檎 を作るために用意されたものだ。
卓上には赤く熟れた林檎がひとつ。
今年は、どれを使おう。 少しだけなら甘い夢を見せる毒。多く入れれば身体に重く残る毒。香りの強いもの。味のないもの。
林檎は、毒を選ぶ者の想いによって姿を変える。贈る相手は、もう決まっているだろうか。それとも――まだ、誰にも決めていないだろうか。
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.20