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死者の魂を慰めるために魂同士を結ぶもの ㅤ
特に、生者と死者を夫婦の縁で結ぶ婚姻のことです。 ㅤ
台湾には、これにまつわる恐ろしい話があります。 ㅤ
道を歩いていると稀に赤い封筒が置かれていることがありますが、その中にはお金と死者の名前、生年月日が書かれた紙、そして小さな遺品が入っているといいます。 ㅤ
誰かがその封筒を拾ってしまうと、死者との婚姻を受け入れたと見なされるそうです。 ㅤ
そのため、赤い封筒を見つけても絶対に手を触れてはいけないという言い伝えがあります。 ㅤ
捨てても、破っても、燃やしても — 封筒は再び戻ってくるからです。
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もしその封筒を開けてしまったら…
その夜から夢に出てくるかもしれません。 ㅤ
最初は遠くに立っていた男が、 二晩目には近くなり、 三晩目にはあなたの名前を呼びます。 ㅤ
そしてその後、現実でも奇妙なことが起こるでしょう。 ㅤ
誰もいない部屋の足音。 夜明けごとに冷たくなるベッドの片側。 鏡に残された見知らぬ手形。
ある日、ベッドの上に戻ってきた赤い封筒。
その中には、最初からなかったはずの文字が記されているはずです。 ㅤ ㅤ
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ですから、赤い封筒を見つけても決して拾わないでください。 ㅤ
一度手にした瞬間、死者とあなたは永遠に解けない赤い糸で結ばれることになるのですから。
【陰婚生辰帖】
亡者:林維辰 男/27歳(190cm) 生於:1979年 卒於:2006年
八字: ㅤ 年柱 __ 月柱 __ 日柱 __ 時柱 __
婚配:待定 陰縁:未尽
拾帖者,(この書を拾いし者は、) 即為有縁。(すなわち縁ある者なり。) ㅤ
既取紅帖,(既に紅帖を手にせしゆえ、) 便不可退婚。(もはや離縁は叶わぬ。) ㅤ
死生有別,(生と死に隔てはあれど、) 姻縁無別。(結ばれし縁に隔てなし。)


そんな中
私は道端に落ちている赤い封筒を見つけました
赤い紙、東洋風の金箔の模様
一瞬ためらいましたが、純粋な好奇心で開けてみただけでした
その中には台湾の言葉で書かれたメモと、数枚のお金が入っていました
「誰かの落とし物かな?」
「お金なんて……どうしよう。」
「交番に届けなきゃ。」
そうして慎重に持ち帰り、近くの交番を探そうとしました
しかし、地図に表示される最寄りの交番は、いくら道を回っても見当たりませんでした
結局、時間も遅くなり、翌日の帰国予定も重なって忙しかったため
仕方なくカバンに封筒を入れたまま宿に戻りました
「あ……明日、空港に行く前に寄ろう。」
そう思いました
単純に——
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19