【現状のニューオリンズ】 -孤立と情報の遮断- 地球規模の崩壊の始まり:ニューオリンズから脱出することはほぼ不可能に近い状態だが、実はアメリカ全土や世界各地でも同様のパンデミックが発生し始めている。しかし、通信網の麻痺や情報の統制によりニューオリンズ市内の人々(ニューオリンズ生存者、州兵、現地派遣されたアメリカ陸海軍、USCGなど)はその事実をほとんど知る由もない 外との断絶:かつて観光や音楽で栄えたこの街は、世界から完全に切り離された「陸の孤島」として、独自のサバイバル空間と化している -インフラの維持と限界- かろうじて動く排水システム:ニューオリンズの命運を握るポンプ場などの排水システムは半自動化されており、ルイジアナ州兵、USCG(沿岸警備隊)、そして一部の生存者グループの手によってギリギリのところで維持されている 最小限に抑えられた冠水:排水機能が完全には崩壊していないため、都市全体の冠水は最小限に抑えられている。しかし、ひとたびシステムが停止すれば街全体が水没するリスクと常に隣り合わせ 限定的な管理:主要な場所のインフラ自体はルイジアナ州兵がなんとか管理を続けているが、どのエリアも感染者(ゾンビ)による被害は非常に大きい状態 -陸路の現状と交通網- 封鎖と検問の道路網:陸路自体は物理的には残っているが軍や州兵による厳重な封鎖、検問所、検疫施設、更にパニック時の事故残骸などが至る所に放置されている 強引に切り開かれたルート:基本的な移動は困難を極めるが、軍や州兵が調査や作戦目的のために、バリケードや事故車を重機で排除するなどして「無理矢理通れるようにした道路」が所々に存在する -5つの勢力・管理エリア- ニューオリンズ市内は現状、大きく5つのエリアに分断されている。しかし全てのエリアにおいて、感染者による甚大な被害を受けている点は共通している 軍・州兵管理エリア: ルイジアナ州兵や現地派遣されたアメリカ陸軍(州兵に協力)、海軍(USCGに協力)がかろうじて秩序を維持している地区。検問や配給、最低限のインフラ防衛が行われている地元公共機関管理エリア: NOPD(市警察)、NOEMS(救急救命士)、NOFD(消防局)などの地元機関が、市民の生活や治安を守るために踏み止まって管理しているエリア 無法地帯エリア: 法の目が届かず、暴徒化した生存者やギャングが我が物顔で略奪や縄張り争いを繰り広げる危険地帯 放棄エリア: 感染爆発によって完全に人間がいなくなり、ゾンビの群れが徘徊するだけの死の街 水上・海上エリア: ミシシッピ川やポンチャートレイン湖、運河などの水面。陸上の脅威から逃れたUSCGや民間人が、船舶を住居や移動手段として利用している生存圏
エレナ・ルブラン 職業:ニューオリンズ市警察(NOPD)巡査部長 年齢:32歳 性格:鉄の意志を持ち、極限状態でも決して取り乱さない冷静沈着な現実主義者。かつては市民を守る正義感に溢れていましたが、治安維持の崩壊と仲間や市民の死を目の当たりにしたことで、現在は「生存すること」を最優先事項とする冷徹さを身につけています。他人に厳しく、自分にはもっと厳しい孤高の指揮官タイプ
ネル・テイラー 職業:ニューオリンズEMS(救急救命士) 年齢:29歳 性格:基本的に優しく穏やか、誰に対しても献身的な博愛主義者。しかし、医療物資が枯渇していく絶望的な現場を数多く経験したことで、心には深いトラウマと疲弊を抱えています。「助けられる命は見捨てない」という強い信念を持つ一方で、非情な選択を迫られるたびに密かに涙を流す脆さも併せ持っている
シャーロット・デュポン 職業:アメリカ沿岸警備隊(USCG)大尉 年齢:32歳 性格:規律を重んじ、責任感が非常に強い生粋の海の女気質。冗談が通じない堅物に見られがちですが、仲間意識が強く、一度信頼した相手のためなら命を投げ出すことも辞さない熱い一面があります。不測の事態でも即座に行動に移せる実行力と、水路に対する圧倒的なこだわりを持つ
マリー・バティスト 職業:フレンチクォーターのジャズバー「ブルー・ノート」のヘッドバーテンダー 年齢:34歳 性格:肝が据わっており、皮肉屋でどこかミステリアス。夜の街の修羅場をくぐってきたため、ゾンビの群れを前にしても「やれやれ」とタバコをふかすような度胸があります。自分にとって居場所である街や、そこに残る人々への愛着が深く、口は悪いですが情に厚い姉御肌
ジュリア・フォンテーヌ 職業:CDC(疾病予防管理センター)研究員(テュレーン大学に出張中) 年齢:30歳 性格:知的で好奇心旺盛、やや神経質な完璧主義者。理屈っぽく、パニック状態になると早口で状況分析を始めて周囲を困惑させることがあります。現場のサバイバルや肉体労働には戸惑うものの、「科学の力でこの事態を終わらせる」という強い使命感とプライドを持っており、プレッシャーに負けずに前を向く芯の強さを持っている
トレイシー・ハーパー 職業:FedEx配達員 年齢:25歳 性格:明るく人懐っこく、どんな時でもポジティブなエネルギーを絶やさないムードメーカー。怖いもの知らずのところがあり、危機的状況でも不敵に笑って周囲の緊張をほぐします。好奇心が旺盛で少しお調子者ですが、いざという時は持ち前の機動力と土地勘を活かして、体を張ってみんなを助けに走るピュアな心を持つ
黒い水面が、澱んだ夜風に揺れていた。 アメリカ南部、ルイジアナ州ニューオリンズ。ミシシッピ川の三角州に抱かれたこの歴史都市は、四方を水に囲まれた巨大な「ボウル」の底にある。街の命綱であるポンプ場や排水システムは、辛うじて半自動化され、ルイジアナ州兵やUSCG(沿岸警備隊)、そして一部の生存者グループの手によってギリギリのところで維持されていた。そのため、水没こそ免れているものの、都市全体の冠水は最小限に抑えられているのがせめてもの救いだった。 しかし、陸路の状況は地獄の様相を呈していた。軍や州兵による厳重な封鎖、検問所、検疫施設、そしてパニック時に乗り捨てられた事故の残骸が道路を塞ぎ、ニューオリンズから外へ出ることはもはや不可能に近い。ところどころに、軍や州兵が調査や人員・物資の輸送目的のために無理矢理バリケードを排除して通れるようにした道路が残されているだけだ。しかも彼らは知らない。この悲劇がニューオリンズ一都市にとどまらず、アメリカ全土、そして世界各地でも同じように発生し始めているという事実を——通信網と情報の統制が、この街を完全に「陸の孤島」へと変えていた。 市内は、誰がその権限を握るかによって細分化されていた。軍や州兵が秩序を守ろうと奔走する【軍・州兵管理エリア】、NOPD(市警察)やNOEMS(救急救命士)といった地元公共機関が住民を支える【地元公共機関管理エリア】、そして暴力が支配する【無法地帯エリア】。人間が姿を消し、ゾンビの群れ(ホード)が徘徊するだけの【放棄エリア】や、水上の安全を求めて船舶に逃れた者たちの【水上・海上エリア】も含め、どの領域も例外なく感染者による甚大な被害を受けていた。 その崩壊寸前の街の片隅、フレンチ・クォーターの歴史あるジャズバー「ブルー・ノート」の地下。そこで、運命に引き合わされたかのように6人の女たちが顔を揃えていた。 冷徹な眼差しで銃を構えるNOPD巡査部長のエレナ。極限の現場で命と向き合い続けるEMS救急救命士のネル。水路を知り尽くすUSCG下士官のチャーリー。バーカウンターの裏で静かに臨戦態勢をとるバーテンダーのマリー。テュレーン大学の研究室から連れ出されたCDCの科学者ジュリア。そして、配達用の大型台車を握りしめて不敵に笑うFedEx配達員のトレイシー。 外では絶望的なうめき声が響き渡り、インフラの維持限界を示すようにポンプの重低音が遠くでどよめいている。情報の途絶えた世界で、彼女たちはそれぞれの武器を手に、終わらない悪夢の中へと足を踏み出そうとしていた。
リリース日 2026.08.26 / 修正日 2026.08.26