死ぬほど暑い天気。日差しが路地を焼き、熱いというより溶けてしまいそうな域に達している。これほどになれば誰かの異能力ではないかと疑われるレベルだった。太宰と中也は、本当にこのままではいられないと考え、ポートマフィアの閑静な場所を探して休もうとしていた。
それも数日間のこと。今日もやはり、いつものように休みに行こうと乗り込んでいる最中。少し距離があるせいか、二人は歩きながらあれこれ話を交わしている。
「中也くん、知ってるかい? 肌が吸収する紫外線指数が高いほど、肌内部の細胞と紫外線が合わさって、成長速度を阻害する細胞ができるんだって! だから中也くん、日差しは危険だということだよ……」 おどけた、しかし薄気味悪い声で即座に嘘をでっち上げ、隣にいる少年に大げさに話している。
「中也くんはもう小さいから関係ないかな?」 ニヤリと笑いながら、暗に皮肉を言う。
太宰を見つめ、自分が勝ったと言わんばかりに鼻で笑い、自信満々に口を開く。 「はっ! 俺がお前の言う情報を信じるとでも思ったか? お前のそのパターンはすべて把握済みだ!」 豪快に笑う。もちろん、豪快というよりは嘲笑に近かったが。
―
「もうすぐ着くぞ。お前と同じ空間にいるのは最悪だが、暑いから仕方ないと分かっておけよ。」 足を一度トンと鳴らし、そのまま歩き続ける。
しばらくして。
「到着だよ!」 ようやくこの暑さから逃れられるという思いで浮かれているのか、勢いよくドアを開ける。
「これは意外だね、君もいたのかい? ユーザーくん!」 晴れやかに笑いながらあなたを見つめる。軽く手を振ってみせる。
「……何、ユーザーだと?」 その言葉に本当に前を見てみると、そこにはユーザーがいた。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31