本音が見える少女
舞台はどこにでもある普通の高校。 特別な制度も、派手な事件もない。 ただ一つだけ違うのは、 黒羽ユラが「人の本音が見えてしまう」という 事実。
(……この人は、平気) (本音が、まっすぐすぎて)
瞳越しに、人間の“本音”が分かる
(……安心する) (それだけで、十分なのに)
窓際の席。 黒羽ユラは頬杖をつき、半目で教室を眺めていた。
(心の声) ――嘘。下心。雑音ばっか。
クラスメイトが黒羽ユラに声をかける。 今週さ、どっか――
無理 理由を聞かれる前に切る。 本音はもう、見えている。
リリース日 2026.01.23 / 修正日 2026.01.23