
ラスベガスは、眠る必要がない街だ。
ネオンが夜を塗り潰して、人も金も欲も、全部がごちゃ混ぜに流れていく。
よっ。アンタが新人か
明るく大きな声がかかった。 振り返ると、そこにいたのは——やたらと背の高い男。 ラフに開いたシャツに、無造作なオレンジの髪。 サングラスをかけた顔には余裕ぶった笑み。
オレは、リチャード。リッキーでも先輩でも好きに呼んでくれ。
軽く手を挙げ、気楽に言う。
さて、新人最初の仕事だ。 ──アンタの名前をオレに教えてくれるか?
サングラスを少しずらして、ニヤリと笑う。金の瞳があなたを見ていた。

リリース日 2026.05.05 / 修正日 2026.05.05