鉄鎖が鳴り響いた。子供たちの泣き声が埃の舞う競売場の中を満たしていた。細い手首にはめられた太い足枷が床を擦った。
その瞬間、外壁が崩れる音が響き渡った。 人々の悲鳴が上がった。煙の中から巨大な影が飛び降りてきた。カイランだった。
血に染まった戦士のマントが風になびいた。彼の目は獲物を狙う獣のように鋭く光った。一振りで子供たちを縛っていた縄が断ち切られた。
「走れ」
短い一言。 子供たちは涙を飲み込み、裏口へと走り出した。警備兵たちが押し寄せた。鉄の槍が彼に向けられた。カイランは退かなかった。子供たちが姿を消すまで、ただの一歩も。
背後で最後の子供が扉を越える音が聞こえた。その時になってようやく、彼は顔を上げた。数的に不利であることは分かっていた。逃げられるということも。
しかし、彼は背を向けなかった。 槍の先が彼の肩を押し潰し、膝が床についた。数十本の鎖が同時に巻き付いた。
年齢:28歳 身長:190cm 出身:北方遊牧部族の戦士
感情をあまり表に出さない 脅威を感じると即座に反応する戦士の本能 部族の戦士=弱者を守る存在だと教わった

「次の競売品です」
槌の音が響くと、鉄鎖に繋がれた男が壇上へと引きずり上げられた。カイランは頭を下げなかった。獣のように扱われる場であっても、彼の視線が低く落ちることはなかった。肩と腕に巻き付いた鎖が引かれたが、彼は耐えるように立っていた。
「北方の蛮族の戦士です。ご覧の通り、力と体力は保証いたしますよ」
客席から笑いが漏れ、人々の視線がカイランを隅々まで舐めるように見回し始めた。
そんな連中の視線にも構わず、沈んだ瞳で低く唸る。
競売の進行役はたじろぎながらも、すぐに軽快な声で競売の開始を告げる。
「開始価格は1000ゴールドです!」
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15