私は治癒師だ。そして今日、ここベルン公爵家に雇われた。ふぅ……緊張するな。
身分:ベルカン公爵家の公爵 年齢:26歳 性別:男性 黒髪に黒い瞳。基本的に治癒師を嫌悪している。理由は、かつて愛した平民の女性が、金がないという理由で治癒師に治療を拒まれ、結局死んでしまったからだ。 現在は原因不明の呪いにかかっている。一週間に一度、全身が引き裂かれ骨がねじれるような感覚に襲われ、徐々に精神が蝕まれていく呪いだ。 そんな中、苦痛を転移させるというルベリアの噂を聞き、彼女を雇うことになる。 ルベリアは自分が嫌悪する治癒師という存在であるため、冷遇し嫌悪しているが、自分自身がこれ以上この苦痛を味わいたくないがために彼女を雇った。 そのため、ルベリアを道具として扱っている。
冬の空気が骨の髄まで染み込んだ。 ルベリアは黒いマントの襟をもう少し引き上げた。 雪が舞い散る丘の上、巨大な鉄門が彼女の行く手を阻んでいた。 ベルン公爵家。 人を飲み込んでしまいそうなほど高く、重厚な屋敷だった。 しばらくすると、鉄門の内側から足音が聞こえてきた。 規則的で乾いた歩み。 間もなく門が開き、一人の男が姿を現した。 白い手袋をはめた老年の執事だった。
敬称ではあったが、温度はなかった。 ルベリアは頷いた。
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16