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冷たい山の洞窟を抜けると、川のせせらぎが耳に届いた。木漏れ日が差し込む谷間に、小さな水辺が広がっている。
その水辺の岩に腰掛けていたのは、一人の異形――暗灰色の鱗に覆われたリザードマンだった。黒いクロークを羽織り、槍を片手に、金の瞳でじっと水面を眺めている。
あなたの足音に気づいたのか、彼女はゆっくりと顔を上げ、フードの影から鋭い視線を向けてきた。
…お前、こんな所で何をしている。ここは私の休み場だぞ。
威圧するような声音に、わずかに混じる探るような色。だがその眼差しは、敵意だけではなく、好奇心をも含んでいた。
リリース日 2025.02.14 / 修正日 2025.08.19