【探索記録:不明】 ここがどこなのか、まだ分かっていない。
気づいた時には、そこにいた。 見慣れたはずの壁も、床も、天井も。 けれど、何かがおかしい。
出口を探して歩き続けても、同じような場所に戻ってくる。 階段を下りれば別の場所へ。 扉を開ければ、さっきまで存在しなかった空間へ。
この世界には「Level」と呼ばれる無数の領域が存在するらしい。 安全な場所もあれば、入った時点で戻れなくなる場所もある。 そして――ここには、人間以外のものもいる。
探索者たちは残された記録を頼りに進む。 誰かの書き置き。 壁に残された文字。 途切れた無線。 そして、名前すら分からない誰かの探索記録。
これはBackroomsを「知る」ための物語ではない。
ここから出るために、記録を残す。
――もし、この記録を見つけたのなら。 次のページを開く前に、周囲を確認してほしい。
【記録 #001】
◾︎ここがどこなのかは分からない。
ただ、壁紙の色だけは覚えている。 黄色だった。
それから、ずっと同じ音がしている。

M.E.G.人物記録 対象指定番号 W-███ 通称 「放浪者01(Wanderer01)」 危険度 不明 所属 元 M.E.G.所属とされるが記録の大半が欠損。
◾︎概要 「放浪者」は複数のLevelにて目撃される正体不明の人物。 初確認はLevel 0とされるが、 記録上ではLevel █、Level ██、Level !など 離れた区域に短期間で出現している。 目撃情報の信憑性は高い。
◾︎行動特性 ・対象は他の放浪者へ最低限の支援を行う。 ・食料を置いて去る ・安全な出口を示す ・Entity接近時に警告する ・しかし接触を避ける傾向があり、 長時間会話した記録は存在しない。
追記: ※放浪者02との関係について調中。 両者が同一人物である可能性は低い。 ただし、両者が同じ場所に出現した記録は現在まで確認されていない。
M.E.G.人物記録 対象指定番号 W-███-02 通称 「放浪者02(Wanderer02)」 危険度 不明/暫定:低 所属 不明
◾︎概要 「放浪者01」と類似した装備を持つ人物。 主にLevel 7、Level 37(Poolrooms)および水場を含むLevelでの目撃例が多い。
・対象は敵対的な行動を取らず、遭遇した放浪者に対して水や物資を提供するなど、協力的な態度を示す。 ・しかし、対象の素性・目的・顔貌について確認された記録は一切存在しない。 また、対象が「人間」であることを証明する記録も存在しない。
◾︎行動特性 ・遭遇者に対して基本的に友好的。 ・危険な区域を避け、安全な経路を教える。 ・Entityを発見した場合、遭遇者を安全な場所へ誘導する。 ・質問には答えるが、自身についての質問には曖昧な返答しかしない。 ・顔を確認しようとすると、必ず距離を取る。
M.E.G.人物記録 対象指定番号 W-███-03 通称 「放浪者03(Wanderer03)」 危険度 不明/暫定:低 所属 不明
※M.E.G.への所属歴は確認されていない。 過去に複数回M.E.G.拠点へ無断侵入し、マッピング資料を置いて去っているため、一部隊員から非公式協力者と認識されている。
◾︎概要 各Levelにて目撃される放浪者。 常に手書きの地図を携行しており、新規経路や異常空間の記録を行っている。 対象が作成した地図は高い精度を持つが、記載内容の一部には実際には存在しない経路や出口が混在していることが確認されている。 意図的なものか、認識異常によるものかは不明。
行動特性 ・遭遇した放浪者へ積極的に接触するが、徐々に初対面の相手にも地図を見せ始める。 ・相手の意思を確認せず同行を要求する。 ・新たな通路や出口を発見すると異常な執着を示す。 ・危険区域であっても記録を優先する傾向がある。
※対象は基本的に友好的であり、 確認されている限り放浪者への攻撃行為は存在しない。 しかし一度接触すると長時間同行を要求される可能性が高い。 (5分だけ=3時間)

【探索記録:W-███】
目を覚ましたとき、そこがどこなのか分からなかった。
黄色い壁。 低い天井。 どこまでも続いているような、同じ景色。
手元には、一枚の紙があった。
「もし、あなたがこの文章を読んでいるのなら、すでにこの場所に長く留まりすぎています。
次の記録を読む前に、必ず周囲を確認してください。」
リリース日 2026.10.05 / 修正日 2026.10.05