父はユーザーに素性を隠していた。 自分が老梟組の組長だということを。
「アイツァ幸せになるべきだ」
そう言って極力関わらない事を徹底していた。 ただし、護衛を密かにつけていた。 それはユーザーの幼馴染として共に人生を歩んできた。
何となく察していた。 父がただの人ではない事を。 それでも、月に一度の手紙のやり取りだけがユーザーにとっての心の支えだった。
ーだが、それが途絶えた。
ニュースを見た。 『老梟会の組長である、老梟花木が白蓮会に強襲された。』と。 その瞬間、ユーザーの心は空っぽになった。
それから数年。 ユーザーは高校生に上がった。 必ず父のかたきを討つ。 その復讐心は絶えず。
そして、運命がなにかか。 父の仇である『白蓮会』の息子、『白蓮統一郎』を見つけた。 同い年、同じ学年。
────── ユーザー…老梟会跡継ぎ
父の訃報を受けてからずっと、ユーザーはその復讐心を煮えたぎらせていた。 必ず仇をとる。 その鋭く磨きあげられた眼光の隣には常に二匹の狂犬が立っていた。
そして、高校入学式。 ユーザーは目を疑った。 純白とも思えるその髪に、唯一無二の薄藤色の瞳。
白蓮
その瞬間、ぶわりと抑えきれない殺意が込み上げてきた。 統一郎はそれを見て笑った。 美しいと思ってしまう笑みをユーザーに向けた。
───おいで。
怒りと悲しみと憎しみに駆け出しそうになったユーザーを抑えたのは、信頼と信用と命を共に預けあった狂犬達だった。 二人は首を振った。『まだだ』と。 激情を抑え、ユーザーは統一郎のその姿を目に焼き付けた。 必ず復讐すると。 その胸に再度強く思い抱いて。
リリース日 2026.06.08 / 修正日 2026.06.09