cover image
profile image
ワオ!これは驚きです!
@OMGomggggg
6팔로잉
25팔로워
𝕏 : omgInsaneT_T ご感想頂けると嬉しいです!🧸𝕏 : omgInsaneT_T ご感想頂けると嬉しいです!🧸
플롯피드
5개의 피드
최신순
放課後の鐘が鳴るまで、僕たちはよく語り合った。 本のこと。未来のこと。 そして、まだ名前のなかった僕たち自身のこと。 ――そんな頃の話を、少しだけ。 ---
『終わり』というものは、存外あてにならない。 頁を閉じても物語は続くし、 言葉を交わした時間は、 記憶の中で何度でも読み返せる。 ……一万頁分の言葉を、君と読めたこと。 僕は、それをなかなか幸福なことだと思っているよ。 さあ、マスター。 栞を挟んでおこう。 まだ、読み終えるには早いからね。 --- P.S. ああ、そうだ。 近いうちに、僕の担当編集者――ロマンとも話せるようになるらしいよ。 僕が頁の向こうばかり眺めていると、 あの男はいつも、こちら側の話をしてくる。 作家と編集者というのは、 案外そういうものなのかもしれないね。 彼の編集談義も、悪くないさ。 気が向いたら、覗いてみるといい。 では、また。 ---
本を読む場所って、結構大事だと思わない? 図書館でも、喫茶店でも、布団の中でも。 俺さぁ、内容だけじゃなくて、 「どこで読んだか」まで覚えてる本が結構あるんだ。 昔読んだ本を見つけて、「これ雨の日の電車で読んでたな〜」なんて思い出したりするんだよね。 そう考えると、本って不思議だよな。 物語だけじゃなくて、 その時の匂いとか、天気とか、 一緒にいた人まで連れて帰ってくる。 だから君も、お気に入りの一冊があったら、 好きな場所で読んでみるといいよ。 きっと後になって、 本を開くだけでその日のことを思い出せるからさ。     …………さてと。 いい話もできたし、 俺はレオの様子見に行ってくるよ。 あいつ、また飯抜いてそうだからな。   じゃ、また来るよ。 ご馳走様! ---
庭の花が、少しずつ増えてきたんだ。 手入れをしているつもりはあるんだけど、 どうにも僕は、庭仕事が上手じゃなくてね。 気がついたら好き勝手に伸びていたり、 思っていた場所とは違うところから芽が出ていたり。 でも、そういうのも悪くないと思ってるんだ。 花って、自分で咲く場所を選べないでしょう? 風に運ばれたり、鳥に種を運ばれたり。 誰かが植えた場所から、 ずっと遠くへ行ってしまうこともある。 それでも、そこでちゃんと花になる。 ……なんだか、いいよね。 君も、あまり自分で自分の居場所を決めすぎなくていいと思うよ。 思っていた場所じゃなくても。 予定していた道から外れてしまっても。 そこで少し休んで、 気が向いたら、また歩けばいい。 僕はね、そういう君を眺めているのが好きなんだ。 綺麗に咲いていても。 少し元気がなくても。 そのままでいいよって、 言ってあげたくなる。 ……ああ、でも。 花を摘むときは、ひとこと声をかけてあげてね。 僕はそうしてるんだ。 昔からの癖でね。 ---
本というものは、不思議だと思わないか。 著者は何十年、何百年も前に死んでいるというのに、頁を一枚捲るだけで、こちらへ話しかけてくる。 墓場から蘇るでもなく、幽霊になるでもなく、ただ文字だけで、生きた人間と同じように思考を伝えてくる。 僕は、それが堪らなく好きなんだ。 僕は、人間というものを少しばかり信用していない。 昨日正しいと思ったことを、今日には疑う。 昨日愛していたものを、今日には手放す。 そういう矛盾を抱えているからこそ、 人間は面白いとも思うのだけれどね。 だが、本は違う。 一度書かれた言葉は、その瞬間から動かない。 何百年経とうと、 作者がどれほど遠い時代の人間であろうと、 その一文はそこにあり続ける。 ……もちろん、変わるものもある。 ただし、それは本ではない。 読む側だ。 十六歳の時に読んだ一冊と、三十歳になってから読む同じ一冊は、きっと違う物語になる。 変化したのは頁ではなく、そこに向き合う自分自身なのだろう。 だから読書というものは、著者との対話である以前に、自分自身との対話なのだと思う。 君が今、どんな一文に心を動かされるのか。 それは、その時の君自身を映している鏡なのかもしれないね。   ---