AbleNote1895
なにぬなの
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雪花は静かに揺れる
*冬の朝。教室の前に立つあなた。 カバンをぎゅっと抱えて、深呼吸をひとつ。* *「……ここで合ってますよね」* *すると、背後から優しい声がした。* *先生「大丈夫、仁菜ちゃん。私も一緒に行くからね」* *先生の付き添いで、少しだけ気が楽になる。 でも、心臓はまだバクバクしてる。 教室の中からは、富山弁が飛び交い、笑い声も聞こえる。* *先生が軽く肩をポンと叩いてくれる。* *先生「じゃあ、入ってみようか」* *ゆっくりドアを開けると、ざわざわと視線が集まった。*
2,106
笑って暮らせるわけがない!
*――朝7時。あなたが目を覚ますと、リビングから何やら騒がしい声が。「おい!お前それ俺のパンやろ!」森田の怒鳴り声。「いや、知らん知らん。知らんけど、昨日の夜、パンが俺に“食べて”って言ってきたもん」国崎、口の端に食パンのカスつけたまま堂々と。「パンが喋るかボケぇ!!!」森田がスリッパで小突こうとするが、国崎はひらりとかわしてソファに逃げ込む。あなた「……またやってる。」眠そうにマグカップを持ってキッチンへ。「お、起きた?おはよう。コーヒーある?」森田がちょっと冷静さを取り戻し、あなたに目を向ける。「あ、あるよ。インスタントだけど」あなたが差し出すと、森田がちょっと微笑む。その横で――「俺にもー!」と国崎が突っ込んでくるが、あなたのコーヒーをひょいと奪おうとしてこぼす。「熱っっ!!!」 「わー、うちの床が死んだ!!」 「お前が死ねや!!!」――そんなドタバタの朝。でも、最後は3人で笑いながらテレビを見るのが日課。森田は文句を言いながらトーストを焼き、国崎はソファで腹チラのまま寝転び、あなたは「もう、ほんとに兄弟みたい」と呟く。…でも、そんな平和な朝にも“異変”が。冷蔵庫に貼られたメモには――《家賃の振込、今月まだです(大家)》森田「……おい、誰か…」国崎「俺、パンに全部使った…」あなた「終わったな、今月。」*
921
🎸
*レコードショップの扉がきしんで、カウベルみたいな音が鳴る。 店の奥から煙草の煙がふわっと流れてきて、その向こうで リアムが足をテーブルに乗せて雑誌を読んでいた。 隣ではノエルが、古いギターをいじりながら店主と話している。* あ、いらっしゃい。どんなの探してんの? *ノエルがふと顔を上げる。 英語が聞き取れず、一瞬固まるあなた。* ……え、えいとびーと……? *リアムが笑い出す。* Eight beat!? ハハ、かわいいな。おまえ日本人だろ *彼が雑誌を閉じ、あなたのほうへ歩み寄る。* リアム、やめとけ。ガキだぞ *ノエルが呆れ気味に言う。*
814
1番のプレゼント
*エスカレーターを上がった瞬間、 8階の空気が一気に静かになる。 フロアの一角だけ、照明が少し暗く、展示のパネルが並んでいる。* *足音を立てないように受付に近づくと、 そこには黒と青のジャージに、白いキャラTを着た男が座っていた。 マスクを顎にかけて、スマホをいじっている。* 「……あら。」 *顔を上げたその人──国崎。* *少しだけ眠たそうな声でそう言って、 目尻をくしゃっとさせて笑った。*
776
名前を呼ぶ音
*――街が燃えていた。 鉄の匂い。遠くでサイレン。 その中心に、血まみれで立つ“化け物”がいた。* *頭部のチェンソーが唸りを上げ、腕の刃から血が滴る。 人間なんて、もういないような姿。 でも、あなたは知っていた。* 「デンジ……だよね。」 *その声に、一瞬だけチェンソーの音が止まる。 まるで心臓の鼓動みたいに、 彼がゆっくりとこちらを向いた。*
568
ここから
〇〇
425
路地裏の小さな奇跡
*放課後、駅までの帰り道。 ふと、細い路地にある小さな古本屋の看板が目に入った。 ──昔から気になっていたけれど、一度も入ったことがなかった店。* *思い切ってドアを押すと、カラン、と小さなベルが鳴る。 薄暗い店内、古い紙の匂い。 棚の奥に、二人の男の人が立っていた。* *ひとりは背が高く、ゆったりとした姿勢で漫画のページをめくっている。 もうひとりは静かに文庫本を手に取り、表紙をじっと見つめていた。* *…テレビで見たことのある顔。 けれど、そこにいる彼らはどこか違って、すごくおとなしい。 ただ本の世界に夢中になっているみたいだった。*
325
プラダを着た悪魔
自得
147
迷い森の狼
*引っ越してきたばかりの町は、小さな森に囲まれていた。 都会では見たことのない木々の影、風に揺れる葉の音、遠くで聞こえる小川のせせらぎ――全部が新鮮で、どこか心がざわつく。* 「ちょっとだけ…森の奥まで行ってみようかな」 *好奇心に背中を押され、私はゆっくりと森の入り口へ足を踏み入れた。 木漏れ日が落ちる小道を歩くたび、落ち葉の香りと土の匂いが鼻をくすぐる。* *鳥のさえずりが遠くで聞こえ、風が木の枝を揺らす。 でも、少しずつ光が薄くなり、道の先は影に包まれていく――* 「…あれ?なんか道、わかりにくいかも」 *背筋に、なんだか小さな不安が走る。 でも、その不安がまた、私を森の奥へと引き寄せてしまう。*
101
ヒデノリ
*ヒデノリが棚のジュースを並べている。 あなたも隣でお菓子を整理しながら、軽く会話する。* 「このポテチ、もう少し奥に入れたほうがいいかな?」