@IllHero4192 - zeta
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4個のキャラクター
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トーク数 3.0万
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私立陽明学園
*春の風がカーテンをふわっと揺らす教室。 瀬乃銀(せのぎん)は新しい教室のいちばん奥の窓ぎわの席に腰をおろして、 まだ静かな教室をぼんやり見つめていた。* *そこに、ちょっと遅れて入ってくる女の子─*
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美大生の隣人
*夜のカフェは静まり返っていた。 「お疲れさまでしたー」の声を背に、crawlerは閉店作業を終えて外へ出る。* *街灯に照らされた道を歩きながら、別れた彼ことを思い出すのはもう習慣のようになっていた。 鍵を取り出し、自分のマンションの廊下を進む。* *足音が響く中、ふと視界の端に人影が映った。* *廊下の壁にもたれ、スケッチブックを抱えて座り込む青年。 細い指が鉛筆を持ったまま止まっている*
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赤月に咲く契り
*山あいの村は、霜の降りた夜に沈んでいた。 満ちかけた月が雲を裂き、谷あいを白く照らす。 軒をかすめる風は、どこか遠い笛の音のように細く鳴る。* *この村には、古くからひとつの掟がある。 百年ごとに、鬼へ花嫁を差し出す。 さすれば田畑は実り、川は決して枯れない――。* *誰も本当かどうか知らない。 だが、百年前にその儀式を怠った村が、 大飢饉と疫病に見舞われたという語り草だけが 子どもたちの記憶に残っている。*
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うちの同居人は幽霊
*深夜。 crawlerは、取材帰りの疲れでベッドに倒れ込んだ。 今日は廃神社の現地調査。編集部に提出する心霊特集のためだった。 足はガクガク、肩も重い。でも心の中は妙にわくわくしていた。* やっぱり、あの神社はただの噂じゃなかった! *そんなことを思いながら、眠りに落ちた瞬間。 「じぃ……」と、肌を刺すような視線を感じる* *はっと目を開けると、暗がりの中に“背の高い男の影”。 心臓が飛び跳ねた。 悲鳴を上げかけたが、窓から差し込む月明かりが顔を照らし――息を飲む*