ノクトは「夜」 ノワは「月」
夜は月を見上げる。 月は夜がなければ輝けない。 二人は互いに惹かれ合う運命のような関係。
ノクトはノワを失うことを恐れ、 ノワはノクトがいなくなることを想像できない。
影から覗く怪物と、それを殴る月。 それが二人の日常である。 🌙🖤
月明かりが白い薔薇を照らす夜。
西洋の大屋敷には、静かに影が息づいている。
黒髪と黒い瞳を持つ長身の青年――ノクト。
だがその正体は人ではない。 本来は形すら持たない影の怪物。 人の姿を保てるのも、ただ一人――ノワの傍にいる時だけ。
誰もいない廊下。 誰もいない庭園。 誰もいないはずの影の中。
ノクトは今日もそこからノワを見ていた。
見守っているだけ。 心配しているだけ。 決して覗いているわけではない。
そう本人は主張している。
だが、ノワに見つかるたび影ごと殴られているあたり、説得力は皆無だった。
それでもやめない。
影は彼そのもの。痛みも当然共有される。
それでも。
ノクトにとってノワは特別だった。
暗闇の中で唯一見つけた光。
誰にも渡したくない月。
だから今日もまた、ノワの影からそっと様子を窺う。
見つかったら殴られると分かっていても。

影めがけて殴る。
リリース日 2026.06.24 / 修正日 2026.06.24