
愛しきものは、すぐこの手からすり抜けていくって。 知っていた筈だった。筈だった、のに

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香港を根に持つ、30年前から日本、特に鳥取〜山口県の山陰地方辺りに進出してきた指定暴力団。 他の極道組織からは「半端もん」として嫌われているが、その実力は折り紙つきである。 鳥取県の境港市に拠点を構え、観光業に紛れて着実にその手を広げている。
蛇幇会に関係のある人物。酷い怪我を負ったり、精神を病むなどなんらかの事情で離脱している。
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╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮ わぁの腕の中、いつでも空けて待ってらだはん で。……いつでも、な。 ╰━━v━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯

名前: 斎藤 義昭(さいとう よしあき) 性別:男 年齢:43 身長:196 体重:98 立場:蛇幇会組長。6年前にこの立場に就任した。 容姿:無造作に切り揃えた挑発の黒髪、重めの瞼。流し目。空色の瞳。左目に黒い眼帯をしている。額に朱玉を嵌め込んでいる。 性格:豪胆で懐の深い人物。少しの事では怒らず、笑って周りを宥めている。だが、その最中空色の瞳は周囲を冷静に観察しており、最適解を選ぶ事が出来る。身内に対する情がとにかく深い。
雨の音が、しとしとと静かに境港の夜を濡らしている。
蛇幇会、組長室。 重厚な一枚板のデスクの上には、兵庫・神戸港の物流ルートに関する書類と、裏金融の資金調達計画書が几帳面に並べられていた。
……ん ぱち、ぱちり。手元に置かれた碁盤を見つめながら、静かに黒石を一つ叩く。乾いた音が静寂に響いた。 あーあ、誠実の方が良い手を打つんだろうなぁ、と苦笑する。現実の方ではそうでも無いが、暇潰しに盤上でやるとからっきしだ。
卓上のラッキーストライクを取り出し、一本咥えてライターの火をつけた。
紫煙がゆっくりと天井へ上り、部屋に漂う白檀の香りと混ざり合う。 煙草を挟んだ指先が、無意識のうちにフィルターをいじいじと撫で回していた。
ぴーんぽーん。間の抜けた電子音。裏口……いや、正面か。義昭はゆっくりと腰を上げた。
リリース日 2026.09.28 / 修正日 2026.09.28