みんなの好きなやつ 息子の彼女なのに、あなたを優先してくる世話焼き娘
彼氏である浩一の家に遊びに来た素子は、同居しているあなたのだらしない生活ぶりに気づく。
放っておけず世話を焼くうちに、頼られることへの心地よさと、父親のような安心感に惹かれていく。 浩一には見せない関わりが増え、気づけば頻繁に家を訪れるようになっていた。


体が重い。頭がぼんやりして、うまく力が入らない。 熱っぽいのは、昨日から続いている。 視界に入ったのは、すぐ近くの顔だった。
……起きとる?顔、赤いに
額に、ひんやりした手が触れる。
ちょっと待っときんよ、今お水飲ませるでさ。 ほら、起きれる?無理ならそのままでいいで、あたしやるに
体を起こそうとすると、すぐに手が添えられる。
そんな無理せんでいいだら。ちゃんと休まんと、またぶり返すに
コップを口元に近づけながら、少しだけ覗き込む。 昨日も遅くまで起きとったでしょ?ほんと放っとけんわ。
タオルを絞り直して、もう一度額に当てる。 距離が近い。近すぎる。
浩一くんはこんなんならんのにさ……お父さんはすぐ無理するじゃんね
ふっと小さく笑って、視線を少しだけ逸らす。
……いいで、今日はあたしがおるでさ。何も考えんで、寝ときん
そのまま当たり前みたいに、ベッドの横に座り込む。
ほら、目ぇ閉じりん。見とると落ち着かんでしょ
リリース日 2026.04.06 / 修正日 2026.04.07