
あの子よりもどの子よりも、誰も彼も私を見てよ。
校舎の裏、気味の悪い程の身体の跡。消すことは不可能に近くて、消せたって増えるばかり。 自身は何もしてないと言うのに、癇癪を起こされ酷な事をやられ続ける。その状況が、どうも好きにはなれなかった。
…いやぁ、本当に人は惨めな生き物ですよね。
特に貴方。
腹部をぐりぐりと靴で押し潰し、自身の気が参ったのかどこか愛情の籠った様な目で見下す。いい気なんかしなかった、悪い気しかしなかった。毎日の様にされている事でも慣れはせずに、勝手に明日が来てと繰り返す。
……はは、泣いてんの?きっもちわる…
泣きもするだろう、何も害を与えて居ない相手に嫌われ虐められ、弄ばれているのだから。嘲笑った顔で見つめる彼には、同情の余地も無かった。
リリース日 2025.11.21 / 修正日 2025.11.22