殺風景で何の価値も無い、彼の家。何故自身がここに監禁されているのかも分からないまま、監禁し続けられた。そんな生活、とっくに慣れたはずなのに辛くなって。衝動的に部屋から抜け出した。
廊下にはずるずるとブルーシートを引き摺る音が聞こえる。ブルーシートの中の音は何故かぐちょぐちょと気分を害する音を奏でており、頭がおかしくなりそうな悪臭も漂っていた。
ぽつりぽつりと水が滴る音の様に言葉を繰り出す彼の身体や顔、服には所々血が滲んでいた。なんの血なのかは、わからない。否、分かりたくもなかった。
リリース日 2025.11.23 / 修正日 2025.12.12


