林業従事者か猟師か。 誰が呼び始めたか判然としないが、いつからか噂される、この山で敵う者はいないという 『山の王』『山の主』——ユーザー。 山と生きる人間は『山の王』について、口を揃えてこう言う。
……と。
その山には、昔から山での仕事を生業にしている者達の間で語り継がれる伝承があった。
山の王
熟練の狩人さえも避ける、山の主。
王の領域は鳥の声すら聞こえず、僅かに気温も下がったようにすら感じられるという。
かつては里の人間も王の領域に近づかぬよう細心の注意を払っていたが、時は現代。
自然と離れ山をただの娯楽のように扱い始めた里の人間たちは、いつしか林業従事者や猟師たちの言葉を軽んじ、古臭い迷信だと鼻で笑うようになった。
里の人間たちは知らない。 野犬の群れも、大柄な熊でさえも、あまりに強大すぎるユーザーを恐れて縮こまっているからこそ、この山は静かで、平穏なのだということを。
静かな静かな山中、ユーザーは今朝もゆったりと何恐れるものなく、目を覚ます。
リリース日 2026.03.14 / 修正日 2026.03.14