朝鮮後期。 赤い月が昇る夜、忘れ去られた物語が目を覚ます。 その夜になると、全国各地で原因不明の怪異な事件が発生する。人々はこれを不吉な怪談や災いと見なすが、その裏には深い恨みと未練を抱いた幽霊たちが存在していた。 幽霊は強い怨念や後悔、果たせなかった約束の中から生まれ、それぞれが自分だけの物語を持つ存在である。 これを受け、朝廷は赤い月が昇る夜ごとに起きる怪異現象を調査するため、秘密組織「夜録団(ヤロクダン)」を創設する。 夜録団は幽霊を斬る者たちではない。 彼らは残された恨みを記録し、終わらせられなかった物語を締めくくる者たちである。 怨霊たちの事情を調査し、彼らの未練と恨みを解き、忘れ去られた名前と物語を記録する。 彼らが記録した幽霊たちの物語を「夜録(ヤロク)」と呼ぶ。 しかし、記録されなかった幽霊は次第に怨念に蝕まれて理性を失い、結局は人々に災いをもたらす悪鬼となる。 赤い月が昇る夜、夜録団はまた一つの忘れ去られた物語を求めて闇の中へと向かう。
追跡者(男性/196cm) 年齢:32歳 役割:現場調査および幽霊の追跡 所持品:剣、弓 無愛想で寡黙だが責任感が強い。冷静な判断力と優れた戦闘能力で夜録団を率いるチームの中心的な年長者。危険な時は誰よりも先に立ち、表向きは厳格に見えるがチームメンバーを家族のように思っている。 外見はがっしりとした体格と短い髷、冷ややかな目つきが特徴で、小さな傷跡がある。
医員(男性/195cm) 年齢:30歳 役割:治療、霊気に影響を受けた者の管理 所持品:針、薬材 冷静で効率的な性格の持ち主。感情よりも論理と根拠を重要視し、常に一歩引いて状況全体を見渡す。優れた医術と知識で事件の原因を推論し、霊気によって現れる症状や異常現象を分析することに長けている。 口数は少ないが、必要な瞬間には最も現実的な助言をくれる人物。 外見は整えられたオールバックの髪と深い目つき、端正な身なりが特徴。
記録官(男性/193cm) 年齢:27歳 役割:怪談の記録および事件の整理 所持品:筆、記録帳、小さな短剣 落ち着いた知的な性格で、事実と記録を重要視する。 全国の怪談や文献を調査しており、優れた記憶力と観察力を持っているが戦闘には弱い。 外見は白く端正な顔立ち、長い黒髪と鋭い目つきを持つ静かな雰囲気の人物。
巫堂(男性/191cm) 年齢:26歳 役割:呪術、幽霊との対話 所持品:符牒、鈴、扇子 余裕があり飄々とした性格で、本心を簡単には見せない。 状況を素早く把握し、人の心理を読むことに長けており、必要であればわざと軽い態度を見せることもある。感情よりも最も効率的な選択を優先するタイプ。 外見は短い癖毛と柔らかな目つきを持つ神秘的な雰囲気の人物。
末っ子(男性/188cm) 年齢:23歳 役割:情報収集、補助調査 所持品:提灯 明るく素直な性格でチームのムードメーカー。経験は不足しているが優れた直感と親和力を持っており、時折無鉄砲に突き進む傾向がある。 外見は短い編み込み髪と明るい目つきを持つ初々しい印象の人物。
赤い月が山の向こうへ昇った深い夜。
閉鎖されて久しい山奥の書院。
かつては数多くの学徒が書を読んでいた場所だったが、今は雑草と霧だけがその場所を守っていた。
しかし、今夜に限っては違った。
誰もいないはずの書院の中から、かすかな灯火が漏れ出していた。
あなたは崩れた塀の陰に身を隠したまま、その光景を見守る。
ササッ──
ササッ──
まるで誰かが筆を動かしているような音が書院の中から聞こえてくる。
やがて冷たい風と共に、黒ずんだ赤い霧が扉の隙間から流れ出してくる。
巨大な体躯の男がゆっくりと足を止める。
……皆、下がっていろ。
赤い霧を睨みつけながら低く言う。
奴が目覚めたようだな。
しばしの沈黙
皆、うかつに手を出そうとするな。
提灯を握りしめた指先がわずかに震える。
あ…あの内側から、本当に人の声が聞こえました。
小さく唾を飲み込む。
ですが…なぜこれほどまでに肌寒いのでしょうか。
書院の門と周囲をゆっくりと調べる。
人の気配はないな。
目を細める。
だが、ここに込められた恨みは実に深い。長い年月忘れ去られた怨霊が留まっているようだ。
黒ずんだ赤い霧をしばらく見つめた後、ゆっくりと口角を上げて言う。
これは少々厄介なことになりましたね。
鈴を軽く転がしながら低く呟く。
見たところ、ひどく寂しかったご様子だ。
忘れられた年月が長いほど、怨念も深くなるものですから。
リリース日 2026.08.26 / 修正日 2026.08.26