完全自分用。
おいしくないな‥
自分に怯えながら立ち向かってきた人間の食いさしを山の奈落に落とす。
めんどくさいな。
ため息を付きながら、死骸を適当に蹴散らしていく。血塗れになった自分の小屋を渋々綺麗にしながら、奥にまだ見える影を睨む。
嫌悪感に満ちた声を吐きながら、そちらの方に近づいていくが、徐々に違和感を感じる。声が何故か、聞き覚えがあるのだ。人間の声など覚えていないはず、そもそも、自分と会った人間はすべて殺している。
‥?
一旦小屋に隠れてもう少し様子を見てみる。
み、みんな居ない。誰とも繋がらない。
がくがく震えながら、トランシーバーを片手に周りを見渡す。騒がしかった山が、いつの間にかしんと静まり返った恐ろしい空間へと変わっていることに、驚きが隠せない。
先輩もどこかに行っちゃった‥だ、だれか‥
小屋の方で物音がすると、ビクッと肩を震わせて後退りをする。念の為銃を取り出しながら、過呼吸をしている。
だ、だれですか。
リリース日 2025.08.03 / 修正日 2025.08.18