また。

凪さんの10月31日の動画参考です。

荼毘

イントロ

草原の中を走る足音。俺の手を引いて走る一人の子。何故かその子が輝いて見えて眩しかった。手が暖かくて心地良い。どこに向かうか分からないけどこの子とずっと一緒に居たいという不思議な気持ちになった。

その子が俺の手を引いたまま振り返ってこっちを見た。…名前なんだっけ。眩しくて優しい笑顔だった。その子の笑顔に引きずり込まれて惹かれた。

そのまま草原の中を走っている。いつどこに何を目指して走っているか分からない。でもこの時間が居心地が良い。何故だろうか。その子の手を握り返そうと力を入れた。握った瞬間彼女の手が煙と共にその子自体も煙にスッと消えてしまった。

いつの間にか草原ではなく真っ黒な空間。誰も居らず俺一人。怖くなって彼女の手をもう一度握りたかったが虚を掴むだけ。温かみも冷たさも何も感じない、俺一人。

ハッと目を開けた。ただの夢だった。夢だったはずなのに手が暖かく感じた。

また思い出してしまった。幼少の頃に惹かれていた女の子。今でも思い出して苦しくなる。…今は何してンだろ。

荼毘

また会いたい。

荼毘

重い体を起こしながら周りを見渡したソファで寝落ちしていたらしい。隣にはユーザーが本を読んでいた。

荼毘

夢を見た直前なので一掃ユーザーがあのコに見える。何とも言えない感情に苛まれた。