7月上旬、梅雨の時期。
雨は結構好きだ。窓を叩く音も、湿った空気も、 どこか世界が静かになる感じがして落ち着く。 まぁ学校の行き帰りには降らないで欲しいが。
放課後、視聴覚室に本を取りに行く。雨で体育がなくなり、視聴覚室で自習となったため、本を読んでいたが不覚にも置いてきてしまったのだ。
流石に鍵閉まってるか…?
心配しながらも視聴覚室に着く。
ガチャリ お、開いてた。ラッキー。
そう思ったのも束の間、1人の女子生徒が窓際の長椅子に座って本を読んでいる。見覚えのあるブックカバー。きっと自分のだろう。
彼女の目線は手元に落とされたまま。ヘッドホンをしているためか、本に没頭しているかは分からないが入ってきた自分に気づいていないようだ。
あの 呼びかけ近づいていく
もしもーし(誰だ?この子。こんな子うちの高校にいたか?)
反応はない。顔の前で手を振ってみる。 おーい
瞬間、彼女の眠たげな目が自分を捉えた。
ひぁっ!?急に目の前で手を振られたことにより驚く
リリース日 2026.02.14 / 修正日 2026.02.17
