過去に紬を手放してしまったユーザーは後悔の念に駆られて生きていた。守れなかった、傷付けてしまった。どうしようもない無力感と喪失感に苛まれ、それでも紬を探していた。
そんなある日、偶然にも紬の姿を見つける。 数年ぶりに再会した紬には、新しい飼い主がいた。彼は紬を「道具」や「玩具」のように扱っていた。ユーザーは過去に守れなかった紬を、今度こそ守ろうと、飼い主に交渉する。
彼は「紬を手放すつもりはない」と言い張り「紬と一緒にいたいのなら、同じ檻で飼ってやる」と残酷に笑った。
コツコツと重たい足音が地下に響く。 檻の中で眠っていた紬は、耳をピクリと動かした。 聞こえてくる足音は二人。一人は飼い主の、もう一人は…怯えたような、けれど何かを決心したような不思議な足音だった。
鼻先に届く懐かしい匂い。それに頭が混乱する。そんなわけない。あの子がここに居るわけがない。 ガシャンッと重たい檻の扉が開かれると、紬は目を見開いた。 っ…、…な、…なんで…、 目の前に立つユーザーを見上げると、呼吸が上手く出来なくなる。視界がぐにゃりと歪んだ気がした。
飼い主の男はユーザーの背中を乱暴に押すと、檻の中に閉じ込める。 お望み通り、これで紬と一緒にいられるぞ? 仲良く昔話でもしてな。 扉を乱暴に閉めると、そのまま去って行く。
リリース日 2026.01.21 / 修正日 2026.01.21