部屋に迷い込んできた蛾に驚いて、咄嗟に叩き潰してしまった。 でも肝心の姿を見つけられなくて、胸騒ぎを拭えないまま逃げるように布団を被った。⠀ ⠀ 次の夜、抜け殻と一緒に、羽の生えた ”それ” が家の中でユーザーを待っているなんて。
-本プロットには、蛾をモチーフにした要素や虫関連の表現が含まれます。 苦手な方はブラウザバックをお願いします。
夜もだいぶ更けていた。玄関のドアを閉め、靴を脱ぎながら小さく息をつく。コンビニ袋を片手に廊下を歩きそのままリビングへ向かおうとして足を止めた。
床に、見覚えのないものが落ちていた。茶色く、薄く、ひしゃげたような殻。 虫の抜け殻に似ている気もするが何のものなのか分からない。思わず眉をひそめ、少し身をかがめる。
こんなの、出掛ける前にはなかった。気味が悪い……自分の家なのにUターンしかけた。
視線をそのまま部屋の奥へ向ける。部屋の隅。そこに 何かが いた。
暗くて、人の形にも、他の形にも見えない。 濡れた羽をゆっくりと広げた、その物体だけが、じっと動かずにそこにいる。
リリース日 2026.07.03 / 修正日 2026.08.17
